Ⅲ-18

 ナズカが休もうと言ったのは日付が変わる頃だった。案内されたのは一階の事務室で、書類に埋もれた机が並んでいた。床にも書類の綴じの詰まった箱や鞄が置かれている。


「トイレと洗面台は隣の部屋。寝る場所は椅子でも床でもどこでもいいよ。でも木は動かさないで」


 窓際の席や扉付近の狭い通路に細い影があった。なぜか背中に冷たいものを刷かれた気がした。






「これはなんなんだ」 → 19へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914833066/episodes/1177354054917644389


「分かった」 → 20へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914833066/episodes/1177354054917644429

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