一つの小さな夜の音楽
@kafka_girl
第1話
ある朝、不安な夢からふと覚めると、昨日から全く変化がなく、自分のままだった。なので、いつもどおり、5時半に家を出た。この時間に家を出ると、満員電車に乗らずに出勤できるのでちょうど良い。電車の中で、図書館の本を開けると、そこには、おそらく前に借りた人が残していった紙があった。
「君に手紙を書くことは辞めると自分で決めたのでこのようにいやはや面倒臭いかたちで連絡を取ることになったのです。お元気ですか?君はいつも元気そうなので、聞くこともないんでしょうが、礼儀だと思って一応聞きます。」
私は、この紙を栞として使おうと思い、そのまま本に挟んでおいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます