私は楽しく生きていきたい〜転生先は嫌われ者の悪役令嬢!?〜
山口琴羽
第1話
最近はまっている乙女ゲームを深夜遅くまでしてしまい、寝坊をしてしまった。
制服に急いで着替えて顔を洗い、髪を整えもせず家を飛び出した。
自転車を全力で漕ぎ、下り坂ではさらに全力で漕いだ。曲がり角で速度を落とそうとブレーキをかけようとしたら全然ブレーキが効かなかった。そして私はそのまま横から来た車にぶつかった。
意識がなくなっていく中で私は乙女ゲームの続きが気になっていった。
――――――――――――――――――――――――
というのが私の前世。思い出したのは王子様主催のお茶会でぶつかり、こけて頭を打った時だった。
そんな私の今の名前はクレア・エリクス、現在7歳。
公爵家の令嬢として甘々と育てられてきていた。
前世の記憶を思い出した日はお茶会に招待され出席していた。その時クレアは初めて見た王子様に一目惚れをし、少し遠くから見ていた。そしてお城の庭園を案内されている最中、勇気を出して王子様と一緒に見ようとしたら声をかけようとしたら丁度後ろを向こうとしていた王子様とぶつかりそのまま転んだ。
その時、前世の記憶を思い出した。王子様やその場にいた人達に声をかけられたが、前世の記憶を急に思い出し混乱していた私はそのまま意識を失った。
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私の意識が戻ったのはそれから2日後。
意識が戻った私は両親からすごい心配をされた。また王子様がお見舞いに来た。
「この前は申し訳ありませんでした。僕の不注意であなたに怪我を負わせてしまって…」
優しい方だなぁ。あれは私がどう考えても悪いのに。
「頭をあげて下さい、私が後ろから声をかけずにイアン様に近づいた私が悪いのですから」
「そうは言われましても、僕にぶつかってこけてしまわれたのですから僕にも責任はあります」
「全然気にしていません。怪我も後遺症も残りませんでしたし」
実際怪我もなかったし意識が戻らなかったのは前世の記憶が急に入ってきたからだし。
「そういう訳にはいけません。今回の件は社交界でも噂になると思います。それに僕自身のプライドが許しません」
「そこまで気にかけてくださりありがとうございます。ですが本当に気にしてないので。あっでしたら私とお話してくださりますか?しばらく安静にしているように言われたので暇なのです」
「クレア嬢は優しい方なのですね。今回はその優しさに甘えさせていただきます。でも今日は忙しいのでまた来ます。その時に話をしましょう」
こうして王子様の訪問は終わった。
あんなこと言ったけど大丈夫だったかな?なんか忙しそうだったし。はぁとりあえず今後どうするか考えようかな、でも眠いし、また明日にしよう!
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