「 風 」

寒い夜の中を走り出す。


暗くて、寒いから、走るの辞めようかな。


「別に走らなくてもいいじゃん」って


心の中の何かが囁く。


はじめの一歩に勇気がいる。


走っていると、だんだん暖かくなってきて


私を拒んでいた冷たい向かい風も


私の体を涼しくしてくれる風となる。


風は、私が走る前も走った後も


同じ風。


ただ、私が変わっただけ。


私が変われば、同じ状況も必ず変わる。


そして、変わった私だから、感じらる事


があり、みえる物がある。


私は、私の日々に、そういう世界を


たくさんみたくなった。


そう思うと、生きる事がもっと


楽しくなりそうだ。

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