第28話   蜘蛛

小指の先ほどの小さな蜘蛛が、部屋に入ってきたので、


外に出そうと、ティッシュで捕まえ、窓を開けて、


そっと置いてあげようとしたら、


慌ててぴょんと、飛び出したのです。


人間の比で言えば、何十回建てものビルから


飛び降りた位の高さなのに、その蜘蛛は、


「それが、何か?」


と言いたげに、ぴょんぴょんと跳ねて


いってしまった。


彼にとっては、巨人並みの私も、彼の持っている力には


及ばない。


人だけじゃなくて、いろんな物が、私を驚かせ、


楽しませてくれる。


これを読んでくれた人にも、いろいろな驚きと


楽しさがありますように!


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