第25話  生きるという事

若い方の自殺の話を聞き、自分の中でいろいろ思うところが


あったので、書いてみたいと思います。


まず、キャンドルのエピソードの中で、私達は、周りを明るく


したり、温めたりする存在なんじゃないかと書きましたが、


同時に、私達という炎は、一歩間違えると、誰かを燃やして


しまう事も出来てしまうので、どういう炎でありたいかを、


考えなくちゃいけないと感じました。


そして、自殺するとはどういう事か?と考えました。


死の一歩手前。


自殺とは別で、人が死を迎えるとき、事故とか、突発的な事で


亡くなる場合は別として、病気などの宣告で、自分の「死」と


向き合うとき、人は何を思うのだろうか?


ネットなどで見てみると、


「自分に正直な人生を生きればよかった」


「働きすぎなければよかった」


「思いをきちんと伝えればよかった」


「やりたいと思う事をすればよかった」


「幸せを諦めなければよかった」


このようにいろいろでてくるが、どれも、今まで、自分がやろう


と思えばやれた事ばかりだ。


でも、「死」をまじかに控えてしまっては、叶えるのが難しく、


後悔している状態。


自分の心に正直に生きれなかったという事は、自分が自分を


愛せていなかった事を後悔している状態です。


そうみると、自殺を考えている人も、気づく、気づかないは


別として、同じなのではないかと思った。


本当の自分の心の声は「幸せになりたい」「愛されたい」と


思っているのに、他人や状況が満たしてくれなくてどんどん


苦しくなっていく。


逆にいうと、そこまでの苦しみがない人は、普通に何事もなく、


困らず生きられちゃうので、今までの自分を変えたいとか、


これでいいのか?と自分を振り返ったり、変えようと思わない


けど、追い詰められて、もう無理だと思った時は、


今までの自分の思い込み、


「自分や状況は変わらない」


「自分や状況は変えられない」


「今までのしがらみから抜けられない」


「人からの評価が本当の自分の評価」


「誰かがいないと自分が幸せになれない」


などを、手放さないと生きていけないから、


手放して、全く新しい自分になる、


本当に望む自分になるチャンスなんじゃないかと思う。


これらは、全部、幻想や思い込みで、自分が幸せになると


決めれば、自分には必要ない固定観念なんだと気づける。


今、自分が幸せじゃないなら、自分を幸せにしていない


固定観念があるからだと思う。


それに、自分で自分を愛することができれば、


自分で自分を満たし幸せにすることができるのだ。


それを、病気の死の宣告の前ではなく、早いうちにできると


いうのは、生きながらにして生まれ変わって、自分の望む


人生を、生きていけるという事だ。


よく、成功している人の中には、どん底を経験している人も


多い、そこで、自殺してもおかしくない状況で、彼らは、


何が他の人達と違うのだろうか?


いろいろな人がいるが、貧しいなかから成功した


アンソニーロビンズさんの


「人生を変えた贈り物」という本にあったこの言葉が、


私的には、腑に落ちた。


「自分の思考や感情、行動を形づくっているものが何かを


理解して、自分の人生を自分でコントロールし、人生の質を向上


できる」


「成功への鍵は、自分にとって何が一番大切なのかをはっきり


決める事」


これは、貧しかった時の彼には、なかった思考だ。


今までの、自分にはこの状況を変えられない、貧しさは


どうしようもない、


人生はコントロールできないという固定観念を手放し、


自分にとって何が大切かを決め、自分が生きたいと思う人生を、


自分が自分で選んだからだと思う。


いろいろな考え方があると思うので、今まで説明したことが、


正しいというわけではないと思いますが、どんな考え方でも、


誰の考え方でもいいので、今、苦しいと思っている人が、


また、人生楽しんでみたいと思えるような気づきが、


たくさんありますように。


最後、ロビンズさんの本に載っていたアイルランドの


古い祝福の言葉が、とても温かく感じたので、載せます。


道がつねにあなたの前にありますように。


風がいつもあなたの背中を押してくれますように。


太陽があなたの顔を温かく照らし、


雨があなたの畑にやさしく降り注ぎますように。


そしてふたたび会う日まで、


神様がその手のひらで、あなたをやさしく包んでくださいます


ように。


誰かが誰かを無条件に思う気持ちは、とても素敵だなと感じ


ました。


※第23話を読んでいない方には、説明が不足した文章に

 なってしまったかと思いますが、すみません。













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