悲鳴だらけの歌は、この世界に溢れすぎている。

3分タイマ-

第1話

君はTwitterで大胆不敵に言ったね。




「多くの人に聞いてほしいって。」




でも、「悲鳴」は今はいろんなところにあらわれて


君の「悲鳴」も他の曲に飲み込まれていった。




君がシグナルをだしても、


他の作曲家も同じようにシグナルをだして、君のシグナルをさらっていくよ。




ここには、たくさんの「悲鳴」が溢れている




死にたいだとか、


消えたいだとか、






そんなことは


歌わなくても言えるんだよ。あたしにだって!






死にたいんだって、


きえたいんだって!




Twitterに流れる。


毎日毎日毎日毎日誰かの悲鳴を聞いてその悲鳴に意味はあるのか?本当にその言葉は垂れ流しの鉄錆のような言葉は誰かのココロを救うのか?




歌います歌います。


でも、もう悲鳴だけでは、駄目なんだって。


悲鳴は溢れているんだから、沼に沈むだけの音楽じゃ人の心にはいっていかない。




その「悲鳴に」すくわれた人はたくさんいると思います。


けれども、同じような「悲鳴」は誰かがすぐに作ります。






作曲家のほうが、よりダイレクトに言葉を巧みにつかう。


小説家になろうにいる私は言葉遊びをする。






君らがつくる「悲鳴に意味はあるのかい?」




意味が無いなら、そこにあるのは打ち捨てられた文字の悲しい残がいなんだ。






これ以上堕ちないで


堕ちては駄目なんだよ。




「悲鳴」はあきられるものなの。


人は浮上する生き物なの。








そして「悲鳴」を卒業した人は貴方の音楽を聞きに来ない。




君が作るべき音楽は、痛みを抱えながらも楽しんで生きていると思わせてくれるようなそんな希望的観測歌詞だよ。






「痛い」けれど?


「消えたい」けれど?




その先の言葉をみんな、待っているんじゃないかな?






これは、YouTubeで音楽デビューしたシンガーソングライターへの方へのお話です。


デビュー曲は80万視聴と絶好調をきりましたが、2作目、3作目、4作目となるにつれて、視聴がとれなくなっていく。


最新作は2週間前に発表されて二万三千回。


これは、かなり厳しい数字だと思います。




ですが、コメント欄には、彼の信者が手放しで称えている光景に気持ちが悪いと正直に思いました。




「救われました。」


「いい曲つくりますね。」




そんな言葉を並べたって、虚ろげな君たちは新しい「悲鳴」があれば、そっちにすぐにくら替えして、悲鳴を卒業したら、何事もなく普通のポップスを聞き出すんだ。




だれも彼のシンガーソングライターとしての、YouTubeのコンテンツで生き残れるか。そんなこと気にしていない。彼は恐らく、企業と契約してYouTubeでデビューしている人だからだ。


彼のみのコンテンツであるとは言いきれない。




彼は成果を残さないと契約更新されない人のはずだ。




初期のデビュー曲が何せ80万回である。彼の強気な作曲姿勢は中々に印象に残っていた。彼は聞いてほしいタイプの作曲家である。物がきも作曲家も根底は同じで読んで欲しい。聞いてほしい。その当たり前な気持ちは誰しもがもつものでありながら、彼は特に自己承認欲求が激しいタイプだと感じた。




初期のTwitterでは謙虚さなど微塵も感じられず、俺TUEEEEタイプの発言が目立ったからだ。






それは、それで若者らしくていいんじゃないかな、きっと、そこもカレの偽りのない本心なのだろうから。




だが、曲数を重ねる事に視聴回数がとれない。


これは固定ファンの流出であり、盲目な信者だけが残存し崇拝している状態である。




私は彼のデビュー曲が動画含めて、若者らしく「悲鳴」なのに、それをどこか楽しんでいるような、1人が好きっていったって、どこか、他人の雰囲気を感じさせるPVが、衝撃的だった。




いろんなシーンで哀愁を漂わせているのに、急に踊ったり、肩をゆらして、1人でビルの屋上から夕日を眺めていたり、1人なのに、1人が平気じゃないようなPVのセンスは最高だった。




それが、80万という再生数にも繋がったはずだ。




私は斬新なのきたなぁ、こりゃ、期待だ( ੭˙꒳ ˙)੭


と、新作を楽しみにしていた。






だが、以降のPVはパッとすることなく、メッセージ性も特になくシンガーソングライターの曲のみでの勝負となった。




彼の独自性の強い歌詞は、ますます内なる悲鳴に飲み込まれ、完全なる孤立を強めていっている印象がした。




YouTubeにうぜぇ信者からの反論はくるかとわかっていたが、賞賛以外のコメントをかいたら、早速、信者から返信が届く。


手放しなしの彼への賞賛コメントが。




「貴方がデビュー曲が好きなのはわかりましたが、私は今回の曲も素晴らしいと思います。救われました。デビュー曲にこだわっている貴方にはわからないのかも、しれませんが。」




あのさあ、作家さんならわかってくれると思うのだけど、自分の作品が毎回、信者によって、コピー文章のように量産された言葉で埋め尽くされて、それって嬉しい?




毎回、彼の曲で救われている人はいます。


それは素晴らしいことだと思いますが、私の伝えたいことはこの曲がどうかであることより、視聴のとれなくなった彼のコンテンツがどう生き残れるかということが大事であったので、そもそもの論点がちがう。


自分が感動したこと。


自分はこう思ったこと。


3種3様の意見があって、考察があって、はじめて、ものを創る人って、その先のステージにたてるんじゃないかな?






だから、YouTubeの作曲家にわく信者が嫌い。


彼は趣味で作っている人じゃない。成果を残さないといけないコンテンツを運営をしている。




それを理解しないで、悲鳴に浸っている信者が気持ち悪い。




YouTubeで運営しているということは、何よりも視聴される事が大切だ。利益はそれしかないのだから。




昔なら熱狂的なファンがPVを描いたりして、ファンがあらたなファンを獲得に貢献していたが、著作権の関係からもうそれは無理だ。作曲家はおのれの力だけで戦わないとならなくなった。




彼はヒットする曲がほしいはずだ。


最新のPVはすでにオカルトささえ感じられる。えーーー。このPVは完全に受けないでしょう。アウトだし。センスの問題。




様々な音楽を聞いている雑食の私にとって、彼の曲のかわりは山のようにあって、「悲鳴」を聞くだけなら、そこらじゅうにちらばっているので彼にこだわる必要性もなく、その他の大衆も同じだろう。


PVも見慣れたつくりだし、彼の初期の作品がバズったには、ちゃんと理由がある。




それなのに、初期作品をふりかえることなく、手放しで最新曲を褒めたたえている信者は、本当に何も知らない若者なんだろうなと思う。




名曲を作っている小室哲哉だって、宇多田ヒカルだって椎名林檎だって、何も考えないで曲を作っているわけではなく、売れるための曲を考えて作曲しているんだぞ。




そこに至るまで何度のNGと駄目出しをくらっていると思ってるん?




思考と感性、努力。小室哲哉にいたってはセルフプロデュース能力にもたけていた。






今の音楽カルチャーに生きる若者の作曲家たちは、ふりかえって1990年代の人をリスペクトしている人が多い。




不思議だと思いませんか。




今の曲は若者の作曲家たちにとって、ありふれた音楽の1部に過ぎず、常に目新しい音楽を期待している世代は、次世代の新しい音を待っている。




少し前のことになるが、凄いなと思ったのは、海外の作曲家、ビリーアイリッシュの「badgay」は新しいなと、思った。




ビリーアイリッシュのデビュー曲である、お兄ちゃんが作ったoceaneyesなんて、PVもないのに、YouTube投稿でさえなかったのに、無料でおとせる音楽ダウンロードサイトで瞬く間に人気になったのは、彼らしか作れない徹底的な美しいサウンドだったからだろう。10代の子供が歌った曲は、静かに水面下でひろまっていった。そして、世界的ヒットになるbadguyがうみだされることになるのだが。この子達の凄いところは、ヒットすると思っていなかったと本人たちが言うくらいに無自覚に良い曲を提供してくれるところである。しかし、そこには、熱狂的かつ、徹底的な曲へのこだわりがあった。




ビリーアイリッシュの凄いところは、手放しの賞賛など求めていないところだ。何故、ヒットしたのかわからない。そういえる、音楽にたいしての冷静な分析がつねにある。




けれども、日本のファンは違う。


特にYouTubeのコメント欄においては、盲目的な信者が賞賛以外を受け入れない粘着さに、軽いファンにとって害悪な存在になっている。モラルを失った悪質なコメントは問題だが、それ以外の考察コメントにたいしても、潰しにかかってくる、あの独りよがりはなんなの?




自分は1曲目が好き。


それをかいただけでも、最新曲の庇護コメントがくるのが嫌。


私は1曲目が好きなんだから、べつにいいじゃないか。




貴方の盲目的信仰は、月日と共にさめるくせに、絶対的なものではないくせに、軽々しく救われた。とか、この曲で、救われるなら、似たような作曲家達をこぞって紹介しましょうか?と、嫌味にもにた返信をおくりたくなる。




救われる曲に出会えたのは、Goodだし、けれども、貴方の感情マインドなど、赤の他人のわたしはどうでもいいのですが。




YouTubeのコメント欄を見れば、貴方と同じように曲に救われたと記載する大勢の方がいますから。




その大勢のなかにいて満足してればいいじゃないですか。




曲をはさまないと、最新曲をはさまないと会話ができんのですか?私は議論したくてYouTubeのコメントを書いてるんじゃない。




作曲家さんにこんな一個人の意見もいれときます。


エゴサーチかわりにつかってください。くらいなものである。




何故、1曲目が好きなのか、評価されたのか。


何故、曲をだすごとに視聴者が減るのか。


プロなら、耳を傾けてほしいね。




彼が独自路線で、自分の好きな曲を作ってるんだ。という芸術がタイプなら、お好きにどーぞどーぞ。と、手放しにわたしも楽しんで聞いていたと思うが、彼は違う。コンテンツを運営しているんだから、起死回生を狙わなくてはならない。




ましてや、個人運営なら、それも彼の持ち味として何も記載しないが、後ろに企業がついてるコンテンツでしょ。(・ω・)


なんで、信者はコンテンツ運営の危機に無頓着なの?




曲の視聴がとれないとなると、作曲家として広告収入で食べていくことはできないのですよ。




この世は、器用で優秀な若手の作曲家が山のようにいる。


山のように溢れていて、その中で生き抜くのは、難しい。




アマチュアのレベルが、最早高すぎるんですよ。


アマチュアのネットマンガを描く人。


アマチュアの小説を投稿してプロより、人気がでる人。


アマチュアの音楽家がYouTubeに気軽に投稿しヒットする。






もう、アマチュアがプロの領域に気軽に足を踏み入れることができる。




だから、差別化が難しい。




業界での共食いが常におこっている。


似たようなコンテンツが溢れ、その中で支持を得ないといけない。




コンテンツとして広告収入で利益を得ている以上、コンテンツに関しての意見がでてもいいと思うけどね。




なかなかに、辛辣なことを書きましたが、気分を害された方がいたなら、申し訳ない。




私はあの、YouTubeでの古参アピールと、盲目信者が生理的に嫌いです。


特にアンチでもないのに、普通に感想を書き込むと、信者にとって気に入らないコメントだと判断されるとアンチ返信がくるのが嫌。('A`)なんですか、ここは、賞賛コメント以外駄目なんですか?広告収入にも貢献してますが!!


貴方のその盲目的信仰は大丈夫なんですか?


他者理解とかできてます?


冷静な市場分析とかしてます?




曲にどっぷりはまって浸っているのは良いですが、そこの沼からでてこないでくれ。私は盲目的な信者と議論するのは大嫌いだ。




エッセイ欄での議論は好きです。それは、感想をくれる人は必ず己の考えをもっているから。




信者は話にならない。だから、議論しても無駄。


こっちは、議論する気などもとからない。




好きな人はそれでいいやんけ。


なんで、わざわざコメント返ししてくるの?




私は考察がすきなんだから、勝手に考察させてくれればいいやろ。




一部の信者?それとも元から考察が嫌いの人から評判は悪いですが、勝手に市場分析してもええやろ!!(笑)


その上で感想を送ったっていいじゃないか!






あっかんべろべろばー。




と、したくなるくらいにYouTubeのコメント欄が嫌いです。








ちなみに、好きなTwitterは社会人のTwitterです。


働いている戦士のツイート、マジおもしろいわ。


同じコメントですよ。




YouTubeコメント欄に住んでる盲目信者も、たまには社会人Twitterを覗いて見たら?




あのわずかな文字でユーモアにとんで、笑わせてくれて、自己哲学があったり、時には泣かせてくれる。




あの、わずかな文字で誰かに何かを与えられる人達がいるんよ。




君の言葉もいつか、誰かに届くといいね。




君の「悲鳴」に共感してくれる人は大勢いると思うよ。


そして、君が救われた曲も、ありふれた曲だと気がつくと思うよ。




今ではAmazonミュージックで好きに聞いてます。


広告もないし。('A`)

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悲鳴だらけの歌は、この世界に溢れすぎている。 3分タイマ- @3set2timer

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