第2話 尊み
生きていく過程という題名の通り私が体験した幾つもの感情だったりなどを書くべきなので、今回はオタクに目覚めて数年の話でもしよう。
最初に「尊い」という言葉を口に出したのは中学2年の2月だった。
それ以前はニコニコ動画でよく流れている用語などミリ知らだったので初めて使ったときの感覚は何処か爽快だった。
日頃使わなかった言葉との接触、一つの趣味としてあるオタクというジャンルに分類される自分に趣味嗜好、共有できる人間は限られていたが嬉しかったのは覚えている。
そして私の感情は喜怒哀楽の他に尊いが附属された。大抵私は尊いと言うと真顔で言い続けるのだが、心と頭の中では大盛り上がりで感情表現のキャパを超えてしまっているので真顔になっているのだろう。多分。
最近は夫婦のエッセイを読んだり、
夫婦YouTuberを見たりして「あ“〜尊い」と口に出すのが日課になりつつある。
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