エッセイ
クラウドストーリー代理
第1話 雨
私にとって雨は楽しかったり、憂鬱だったりする天気だ。
小学校の頃は雨の日にはお気に入りの大きめの傘を持ち、水が坂を降りていくのを見ているだけで楽しかったのだ。
傘に撥ねる雨粒、白くなる奥の風景。いやぁ懐かしい。
それが中学になってみてどうだ。
私は部活で陸上部に入っていたのだが、雨の日は最悪である。なにが最悪かっていうち、雨の日は室内練習、通称「中練」という練習を行っていた。
人間とは運動をすると汗を掻く、雨で湿度が上がり肌が湿る。お分かり頂けるだろうか?
そう、今になっては嫌いなのだ。
靴下が濡れるし、カバンの中も下手すればびしょ濡れ。
まぁ、嫌いになった理由がそれだけならまだ自分勝手だなぁっと感じるだろう。
しかし、しかしだ。
私は、アニメではよくある景観を経て雨を嫌いになったのだ。
学校からの帰り道にて曲がり角に差し掛かり、曲がり終わった後にワゴン車が横切ったと思った瞬間。
『ビチャ』
気づけば半身が上半身の中腹から靴の先までびしょ濡れになった。
そんなことあるかい!と、叫びたくなった。
『ビチャ』じゃないよ!ほんと制服が濡れたしジャガーのシューズもぬれたじゃないか!
これが私が雨を嫌いになった理由である。
今でも嫌いである。
偏頭痛も加わり。アッパーと右ストレートをかまされた気分である。
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