第3話 ふとしたことから両想い?

 彼女は、俺に振られてしまったわけだが、「俺の片思いの彼女へのこだわり」が、もしかしてだけど、彼女に知られてしまったのでは・・・・・・。という状況である。

「でさ、その彼女って、どんな子?」

「神だよ。オーマイゴッド! と、叫びたいくらい。」

「え? 私に言ってる?」

「話し相手は、君しかいないだろう。」

「嬉しい」

「オーマイゴッド! 彼女以外に告白してしまうとは……。」

「じゃあ、私を好きになって。」

「そ、それは。」

「彼女以外に告白したなんて、ばれたら、その子はもう、どっか行っちゃうよ。」

「う~む。しかし。」

「年頃なんだし、自然じゃない?」

「でもなぁ。彼女はさぁ、クラス一可愛い子なんだ。」

「えっ、ホント?}

「俺の基準ではね。みんなの南ちゃんが好きなわけではないんだ。なんていうかなぁ……。」

 俺は気持ち腕を組んで長考を始めた。いや、それで、からかわれる

「なんか、いろいろ出てきてるんですけどいいんですか?」

 彼女がからかって言う。

「これがかのじょさんの顔ですか。いいイメージです。」

「だろう。君なんか勝てっこない、だろう? まだ、記憶ってのは残ってるみたいだなぁ。」

「融合してみよっか!もっと、深く!」

「へ? どうして。」

「ここは、誰も知らない場所なんでしょう。秘密なんて、もうないって言ってなかったっけ?」

「そんなこと言ったかなぁ? いや、それでからかわれるなら、いっそ相談に乗ってもらった方がいいのかなぁ。」

「融合するだけだよ、融合!」

「そう簡単にうまくいくかな?」

「じゃあ、徐々に溶けていこう。ねっ」

「う、うん。」

 そして、俺たち二人は,徐々に溶けていった。

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