災厄の物語

ほげほげまつり

序章

第1話。プロローグ


それは遠い昔のことである

魔界という魔法の世界


その魔界の一部地域のことである

古よりの言い伝えでその身に災厄を宿すと言われる子がある夫婦の間に授かった


一族全員から

恨み

妬み

憎しみ

一族全員の全ての負の感情を産まれてすらいない胎児に送り続けた


親である夫妻ですら恨み妬まれ胎児は育つ

本来であれば普通の子供として生まれるはずであったその胎児


人の想いは強すぎた

やがてその胎児は意思を持った


負の感情を受け続けその存在が変質した

ただの子供として生まれるはずであった胎児が災厄をその身に宿し、正真正銘の災厄の子として変質した


そしてその胎児は災厄を一手に引き受けて産まれてすぐに殺されるはずであった

それが言い伝え通りの結末


しかし、産まれてすぐの赤ん坊一人殺せずにその一族は全員虐殺された

その赤ん坊は産まれて泣くのではなく笑いながら


災厄の子としてその名の通りに1,000を越える一族全員が災厄が生まれ宿した炎によって殺された

これはそんな災厄の子の物語

最悪で災厄な子供の物語

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