『灰笛の愚か者は笑う(魔法使い的少女と王様じみたバカ野郎または青いバラがいかにしてカメリアちゃんの言葉を誤解したか)』 ハルハル(春a裏)さん

************

(尾崎ゆうじの)

『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』


 評価シート


************

作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。


1 作品タイトル『灰笛の愚か者は笑う(魔法使い的少女と王様じみたバカ野郎または青いバラがいかにしてカメリアちゃんの言葉を誤解したか)』

  作者名:ハルハル(春a裏)さん

  作品リンクhttps://ncode.syosetu.com/n4585ew/

────────────────

2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)

 

(あらすじ引用)


「お腹が空いたから、お兄ちゃんを食べるの……」


異世界からの転生、転移が常識化され、ひとつの資源として扱われるようになった世界。

他の世界から移ってきた彼らは、人間を喰らう怪物に成り果てていた。

そして人喰い怪物を殺すことを生業とする魔法使いたちが、この世界には存在している。

魔法使い、それは呪いと呼ばれる魔力の結晶、宝石を肉体に発祥させた者のことである。

彼らは強力な魔力を身に宿す代償として、怪物の血肉を摂取しなくてはならない症状に悩まされていた。


灰笛(はいふえ)という名の地方都市に暮らすキンシとトゥーイの二人。彼らは呪いを肉体に刻み付けた魔法使いであった。

殺伐としていながらも、それなりに穏やかそうな日々をすごす若い魔法使いたち。


そこへある日、秘密を抱えた二人の兄妹、ルーフとメイが彼らの暮らす灰笛へと訪れていた……。


(以上、引用でした)

────────────────


3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 12月 17日 


4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント(⑥のみ10ポイント)):


・評価モード……ノーマル

 

・作者さんから要望……特に無しです


・はじめにひとこと……最初の1話目である独り語りから読んで、失敗したなと思いました。ストーリーから独立している感じで、なのに大ボリュームで、時間内で読めたのはその1話目、2話目の冒頭のみ。ちょっとあんまりなので、サービスで2話目まで読み切りました。



※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768


────────────────

※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

 ●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

 

 


①[タイトルやあらすじ・掴み……  13 pt/20pt]

〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか…… 4 pt

〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか………………… 3 pt

●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか……… 3 pt

●キャッチコピー等の内容は読者に刺さりそうか…… 3 pt

②[キャラクター…………………… 10 pt/20pt]

〇人物の感情描写が適切で、共感できるか…………… 2 pt

●登場人物は魅力的か…………………………………… 3 pt

●台詞や行動で人物の本質が描かれているか………… 2 pt

●登場人物たちの関係性が上手く描けているか……… 3 pt

③[ストーリー………………………  9 pt/20pt]

〇物語の方向性がはっきりしているか………………… 3 pt

〇あらすじから想像するに適切な書き出しか………… 1 pt

〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか………… 3 pt

●読者を楽しませようと工夫しているか……………… 2 pt

④[文章力……………………………  11 pt/20pt]

〇読みやすく、書きこなれた文章か…………………… 2 pt

〇用字用語に誤りがなく適切か………………………… 3 pt

〇会話や台詞に同時代性はあるか……………………… 3 pt

●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか………… 3 pt

⑤[世界観、オリジナリティ……… 13 pt/20pt]

〇世界観や設定に矛盾はないか………………………… 3 pt

〇フィクションなりのリアリティを演出できてるか… 3 pt

●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか… 3 pt

●アイディアが斬新か…………………………………… 4 pt

+[続きが気になる度!…………… 5 pt/10pt]

●特有の魅力、売りがある……………………………… 3 pt

●続きが気になった!!………………………………… 2 pt

(実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)

[おさらい]

・タイトルやあらすじ・掴み… 13 pt

・キャラクター………………… 10 pt

・ストーリー…………………… 9 pt

・文章力………………………… 11 pt

・世界観、オリジナリティ…… 13 pt

・続きが気になる度…………… 5 pt

5 総合得点は──

【 61 】pt!!

(〇基礎力系…… 30 pt/55pt)

(●創造力系…… 31 pt/55pt)


――――――――

【コメント】


(良かったところ)


・あらすじが魅力的な感じです。きちんと世界設定をシンプルに描いて、そのうえで誰の物語なのか、どんな問題を抱えてるのかがわかるように記述してあり、ほうほう、と読み進められます。


・灰笛という地方都市が舞台で、異世界転移(?)により魔物的なものが当たり前に呼び出せるという世界における魔法使いたちが主役という、ちょっと特殊な設定が良いですね。どんな世界なのか気になって、とりあえず確かめなくなります。


・耳が可愛い。


(指摘・提案事項)


・とても申し上げにくいですが、1話目の独り語りは、あまり良い選択だとは言い難い気がしました。


 確かに、世界観や人物の紹介は必要だと思うのですが、文章量に対し、内容があまり伴っていないというか、読んでいて知りたい情報がなかなか得られないもどかしさがあります。


 語りべのモノローグが特徴的であることも災いしていますね。なんだか抽象的で、何かを語っているようで語っていないような……1つの行動に対してそんな感じの語りが都度登場するため、そのような事態になってしまっていると考えられます。


 転移魔法と、いかにして魔物を倒すかという戦い方の紹介と、何かその食料となる魔物への思い(どんな気持ちなのかは、よくわかんなかったです)を、登場人物の1人の秘められた思い、行動として描くという狙いなのかなとは想像できるのですが、もっとベストな方法はないものか、再考されることをお勧めしたいです……。



※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解なので、ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。


(終わりにひとこと)


・2話目から読みたかったなあ……。全然ストーリーについて感想を述べられるような状態じゃなかったので、とても残念です。


6 読者のみなさまへ:


 → うーん、少なくとも、1話目からきっちり読むことはお勧めしません。読むなら2話目からどうぞです。



 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!


 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!


https://ncode.syosetu.com/n4585ew/


 では、次の作品紹介をお楽しみに! 

 

創作コーチ

尾崎ゆうじ


(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


************

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る