☆『自我(エゴ)の戦い』 風祭恵一さん

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(尾崎ゆうじの)

『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』


 評価シート


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作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。



1 作品タイトル『自我(エゴ)の戦い』

作者名: 風祭恵一さん

  作品リンクhttps://ncode.syosetu.com/n4694gi/

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2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)


(あらすじ引用)

20世紀後半にとある事件が起きた。何が起きたかと言うと、アメリカ郊外で突如空に亀裂のようなものが生じ、その裂け目から大量の凶暴な生物、通称「グリードアニマル」の群れが現れ周辺の住民を襲い始めた。アメリカの警察がグリードアニマルを駆除しようとしたが、グリードアニマルは次々に常識外な攻撃をしてきた。例えば、あるグリードアニマルは何もないところから炎を出してそれを操り攻撃をしたり、また別のグリードアニマルは警察が撃った銃弾を空中で止めその銃弾を跳ね返すなどの攻撃で警察だけではほとんど歯が立たずに最終的には軍隊が出動することになった。その結果、何千、何万もの犠牲を出してグリードアニマルを全て駆除し終えたとき、空の亀裂が消えて事件は終わったかのように思えた。しかし事件はまだ終わっていなかった。グリードアニマルはウイルスを持っていてそのウイルスはすぐに全世界に広まっていった。幸いなことにグリードアニマルの血清が特効薬になることが分かり、それにより全世界の感染者はほとんど死者を出すことなくいなくなっていった。しかしここで異変が起こる。特効薬によって治った人全員がグリードアニマルのように常識外の力、通称「自我(エゴ)」を持っていたのだ。そして自我(エゴ)を持った人の子供も自我(エゴ)を持っていて、今では自我(エゴ)を持ってない人はいない。これは、そんな世界での物語だ。


(以上、引用でした)

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3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 12月 16日 



4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント、⑥のみ10ポイント(総計最大110ポイント)):


 ・評価モード……ノーマル

 

 ・作者さんから要望……特にはなしです。


 ・はじめにひとこと……シンプルに異能バトルトーナメントもので、けっこう楽しいなと思いました。あらすじを含め、本文が全体的に読みづらくて、2話目までなんとか読み切りました。


※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768

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※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

 ●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

(細目のpt=5…とてもよくできている。4…できている。3…どちらとも言えない。2…あまりできていない。1…できていない) 



①[タイトルやあらすじ・掴み……  13 pt/20pt]

〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか…… 3 pt

〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか………………… 4 pt

●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか……… 3 pt

●キャッチコピー等の内容は読者に刺さりそうか…… 3 pt

②[キャラクター…………………… 12 pt/20pt]

〇人物の感情描写が適切で、共感できるか…………… 2 pt

●登場人物は魅力的か…………………………………… 3 pt

●台詞や行動で人物の本質が描かれているか………… 3 pt

●登場人物たちの関係性が上手く描けているか……… 4 pt

③[ストーリー………………………  15 pt/20pt]

〇物語の方向性がはっきりしているか………………… 4 pt

〇あらすじから想像するに適切な書き出しか………… 5 pt

〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか………… 3 pt

●読者を楽しませようと工夫しているか……………… 3 pt

④[文章力……………………………  11 pt/20pt]

〇読みやすく、書きこなれた文章か…………………… 2 pt

〇用字用語に誤りがなく適切か………………………… 3 pt

〇会話や台詞に同時代性はあるか……………………… 3 pt

●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか………… 3 pt

⑤[世界観、オリジナリティ……… 15 pt/20pt]

〇世界観や設定に矛盾はないか………………………… 3 pt

〇フィクションなりのリアリティを演出できてるか… 2 pt

●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか… 5 pt

●アイディアが斬新か…………………………………… 5 pt

+[続きが気になる度!…………… 9 pt/10pt]

●特有の魅力、売りがある……………………………… 5 pt

●続きが気になった!!………………………………… 4 pt

(実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)

[おさらい]

・タイトルやあらすじ・掴み… 13 pt

・キャラクター………………… 12 pt

・ストーリー…………………… 15 pt

・文章力………………………… 11 pt

・世界観、オリジナリティ…… 15 pt

・続きが気になる度…………… 9 pt

5 総合得点は──

【 75 】pt!!

(〇基礎力系…… 34 pt/55pt)

(●創造力系…… 41 pt/55pt)


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【コメント】


(良かったところ)


・先述のとおり、内容はとてもシンプルに異能バトルトーナメントで、とてもわかりやすいし、なんかドラゴンボールの最初の天下一武道会を読んでいるような気持ちになり、なんかほっとしました笑 こんな感じでわかりやすいのも、そろそろ求めてた気がします(個人的に。市場的なニーズは不明)。異能の雰囲気としては何でもあり(特に主人公)って感じなのですが、なんかゆるせます。


・いきなりしょっぱなからトーナメントの登録をして、翌日に試合開始! というスピード感がすごいです。たぶんここまで思い切って展開できる作者さんはそうそういないと思うので、驚きました。私が仮に同じ設定を組んだとしても、もう少し舞台背景や主人公の動機だとかを盛り込むと思うので、こんな方法があるとは……とても勉強になりました。スムーズに物語に入れます。すごい。友達の誘いですんなり、という日常感がそうさせるのでしょう。絶妙です。



(指摘・提案事項)


・もう少し丁寧に文章を綴ってほしいという願いはあります。初見読者としては、この物語独自の見慣れない用語が何を意味するのか把握しながら読むので、そこで文章が読みづらいなと思ったら、ちょっと辛いです。読み進めれば読み進めるだけこちらの体力ゲージが減るのでできれば適宜どこか良いところで句読点を打ってほしいなと私は思いました。


・せっかくシンプルに楽しめる良い作品なのですが、もうちょっと物語に没入できるようにしてもらえると、より面白くなると思います。つまりはこの世界観のなかにおける、リアリティの追求ですね。たとえば翔夢の台詞がいちいち説明口調を含んでいたり(登場するたびにそれをやるんですよね…)、カードから出てくるモンスターたちの描写が全然なかったり。けっこうそういう細かいところは気になるので、よければ読み直してみてほしいです。


 特に2話目の『まあそもそもこの世界に異能力はあっても魔法攻撃はないからな。』という箇所は、不自然なメタ発言なので、あまり得策じゃないなと感じました。普通に読み進めていたら、「何の話を突然してるの?」という印象を受けます。『剣撃をガードできるほど強い肉体が銃弾をガードできない理由』にはなってないかなあと思います。『銃弾のジャイロ回転なら、幸い一定の効果があるようだ』みたいな感じのことを言いたいのでしょうかね。


・異能が一般的になった経緯の説明はとても大事だと思うし、おかげですぐにストーリーに入れるので良いのですが、ややあらすじが長めのような気がします。グリードアニマルとの戦いの様子とかは、いずれストーリーで語ってもらえたらよいような世界史的な感じで、今は別に求めてないかなあ……と思うんですよね。


 要は『突如として現れた凶暴な生物が冥途の土産に置いていったウイルスにより、全人類が自我という常識外の力に目覚めた』というお話ですよね。あらすじに関してもちょっと読みづらいので、内容含め、第1話にすんなり入ってもらえるよう、いくらか工夫した方が良いのかなと感じました。ご自由にどうぞ。



※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解です。ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。


(終わりにひとこと)


・シンプル良いですね! 私も参考にしたいです。



6 読者のみなさまへ:


 → 最近いろいろ難しい作品ばかり読んでるなあ、というあなた。いかがでしょうか。


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!

https://ncode.syosetu.com/n4694gi/



 では、次の作品紹介をお楽しみに! 

 


創作コーチ

尾崎ゆうじ

(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


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