☆『その想いを読めたなら』陰陽由実さん
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(尾崎ゆうじの)
『5分読書コン短編の期待できる度を評価してみた!』
評価シート
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作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。
読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。
この作品良さそう、と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。
1 作品タイトル『その想いを読めたなら』
作者名:陰陽由実さん
作品リンクhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054922406786
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2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)
(キャッチコピー引用)
心読みの少女、片想いに悩む。
(あらすじ引用)
もしあなたが人の心を覗ける能力を授かったなら誰の心を覗くのだろう?
でも現実はうまくいかなくて。その力があるが故にうまく動けなくて。
慎重派の少女のお話。
(以上、引用でした)
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3 尾崎が作品を読んだ日:
2020年 11月 14日
4 各項目の評価・採点(各最高15ポイント(⑦のみ10ポイント)):
(↓評価モードや事前情報)
モードはノーマルです。5分コンテーマは「恋愛」ですね。企画参加時点で完成状態にないと窺っていたので、順番を最後に回させていただきました。
※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054914254604/episodes/1177354054935296760
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①[タイトルやあらすじなど……14pt/15pt]
(↓ひと言)
タイトル、キャッチ、あらすじの3点において、相互に矛盾があり「どういうことなのだろう?」という疑問を抱き、そそられました。非常に良いと思います。
心を覗けたとしても、そうそう上手くいかない事情があるということなんだろうなとは思うのですが、その枷がどんな風に描かれるのか楽しみに感じました。けっこう難しそうなので、それが期待度を高めます。
②[掴み……9pt/15pt]
(↓ひと言)
通りがかりの他人の会話が駄々洩れで、相反する表裏のあるコミュニケーションを、慣れた様子で傍聴している主人公──という導入は、オーソドックスというか、しっかりツボを押さえている感じがします。良いですね。
しかし、主人公の特殊能力による声が、ちょっとわかりづらいというか、上手く認識するまで苦労しますね。出足でけっこう足踏みしました。いきなり会話&心の声×2人分というのは非常に状況を認識しづらいので、ちょっと読者に配慮してあげると親切かもしれません。
③[文章……7pt/15pt]
(↓ひと言)
あまり読みやすいとは言えないですね。すみません。青春的な感じは匂ってくるのですが、伝えたいものを効果的に読者へ伝えられてないように思えます。企画に合わせて急いで仕上げたことも影響してそうです。
面倒だと思いますが、要所で句読点がほしいですね。長文でひらがなの名詞と接続詞が繋がったりする部分などがあるのに、ブレス一切なしで書ききられると、頭に情報が入ってきづらいので、損しますよ。
あと地の文の最初の1字空けはした方が読みやすいです。文章が読みやすくなるように、という日本人の工夫なのです。
わからないということは無いと思いますが、もしもピンとこなければ、私のゼロから講座でもいいので、参考にしてください。大体④か➄あたりで、解説しているのではないかと思います。『本文を書いてみる』といったタイトルのやつですね。
④[ストーリー……9pt/15pt]
(↓ひと言)
1本の筋道がしっかり通っていて、出発点から結末まで、きちんと迷わず展開できていますね。
ただ、ちょっと残念な気持ちにはなりました。キャッチやあらすじを読む分には面白そうと思ったので、おそらく設定だとかアイディアは悪くないんだろうけど……。面白きことを面白く表現しきれていない感じです。
とりあえず大事なのは、『タイトルなど』のところで私が述べた「難しそう」というところですね。心が読める主人公が、どうして裕也の心については上手く読めないのか、という理由は『裕也が天然だから、無意識に話しているから』といった感じだと読み取れるのですが、それにしたって、どうも都合よく心が読めなくなるなぁという印象を受けます。なので納得感を得られる理由を最初の方で提示するか、『どうして裕也の心だけは読みにくいんだろう』みたいな疑問を、主人公自身が明確に持っているか、どちらかは必要なんじゃないかなと思いました。
⑤[キャラクター……8pt/15pt]
(↓ひと言)
キャラクターは定まっている感じがしますね。きちんとそれぞれのキャラを書き分けられているように思います。それぞれの絡みというか、独立した存在じゃなく、繋がっているように書こうと意識しているのが窺えます。工夫してますね。
それぞれの台詞と心の声は、もっと磨いても良いと感じました。特に前半は、もっと前へ進んでいくようなやり取りが望ましいかな。
主人公はちょっと共感しづらいかも。「心が読めるんだから、もう少しうまくやればいいのに……」と思ってしまいますね。設定を上手く紹介できていれば、抱かない感情かもしれません。心が読めないから片思いだったら共感できるけど、チート能力を持っているくせに戦わないとすれば、納得のいく理由は必要になるなと感じました。
⑥[オリジナリティ、本作特有の魅力など……9pt/15pt]
(↓ひと言)
心が読める恋愛もの、というのが、独自性ばりばりかというと自信はありませんが、女主人公でそれというのは、少なくとも私は知らなくて、「心が読めるのに上手くいかない」というのも、魅力的な設定ではあると思いました。あとはそれを、しっかりストーリーを読ませる武器として描けるかが課題になりそうですね。
⑦[コンテスト・マッチ……5pt/10pt]
(↓ひと言)
恋愛としては〇だと思いますが、5分コンテーマとしては自信はないです。どうでしょうね。
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[おさらい]
・タイトルやあらすじなど……14pt
・掴み……9pt
・文章……7pt
・ストーリー……9pt
・キャラクター……8pt
・オリジナリティ、本作特有の魅力など……9pt
・コンテスト・マッチ……5pt
5 総合得点は──
(61)pt! 期待できる度──「もう少し?」
【最後にひと言】
(良かった点)
設定が面白そうに感じます。キャラも個性がある。
(指摘・提案・もっと良くなる?)
前記のとおりです。
6 読者のみなさまへ:
→ 私は少し「うーん」と思ったんだけど、読者さんの反応はちょっと気になります。
以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!
気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922406786
では、次の作品紹介をお楽しみに!
創作コーチ
尾崎ゆうじ
(note) https://note.com/ozaki_yuji
(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber
※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!
https://stand.fm/channels/5f810a3bf04555115d146941
※初~中級者向け。企画で語りきれなかったコメントの深掘り発信を音声で『気になるどーラジオ』
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