小説の「続きが気になる度」を評価してみた！

★『えちきゅんっ！〜陰キャの俺がWEBにラブコメを投稿した結果、学園4大美女から迫られるようになった件〜』

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（尾崎ゆうじの）

『簡易版（じゃないけど）小説の「続きが気になる度」を評価してみた』白藍京

　評価シート

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作者さんへ…このたびはアンケート回答いただきありがとうございます！

読者さんへ…本ページにお越しいただきありがとうございます！　

　　　　　　良ければ作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。

１　作品タイトル『えちきゅんっ！〜陰キャの俺がWEBにラブコメを投稿した結果、学園4大美女から迫られるようになった件〜』

作者名：白藍京

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２　本作のキャッチコピーとあらすじ引用（抜粋）

（キャッチコピー引用）

　「私の処女を奪ってみなさい」――ドSな先輩は、実はむっつり姫です。

（あらすじ引用）

　【毎日更新】【日間最高10位】

ラブコメ作家を目指す陰キャ高校生の御堂貞一（通称：童貞）は、ある日『学園4大美女』の一人であるドSな先輩・城ヶ崎琴弓をモデルにしたラブコメをWEBに投稿した。

しかし、城ヶ崎先輩のある秘密をラブコメに書いたことがバレて、「現実に起こったことだけを書きなさい」と言われてしまう。そして、彼女と現実でラブコメをすることに――⁉

その後あれよあれよという間に『学園4大美女』全員とのえちきゅん学園生活が始まったのだった。

ちょっとエッチで超絶かわいい美少女たちとの、夢のハーレム学園ラブコメディ！

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３　尾崎が作品を最初に読んだ日：　

　２０２０年　９月　２３日　

４　各項目の評価・採点（各最高１５ポイント（⑦のみ１０ポイント））：

・本作を気になるどーでどう評価するか…それによって私の性癖がバレないことを願います。でもおねしょたはジャンルとして好きです（露呈）。でもこれはショタじゃないのか。

　それはさておき、私が時間内で読めたのは、第３話の最後まで。でも「なんでこういう構成なのかなー？」ともやもやしたので、とりあえず第６話までざっと読みました。続きが気になるから読んだという感じとはちょっと違います。

①［タイトルやあらすじなど……１２ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　タイトル惹かれます。前作なみに「こいつ何言ってんの…？笑」というような、ちょうどいいフザケ具合ですね。

　あとあらすじも気になりました。なんでそうなるのかと思いながらも、面白い展開に転がっていきそうだなーという期待度が高まります。

（気になった点）

　個人的にはキャッチコピーが若干嫌ですね。エロ路線は引き付けが強い代わりに、ワードによる拒否反応も強く出るなあと感じますね。ちょうどよくやらないと引いちゃうかも。

　『小説を諦めるか、先輩の初めてを奪うか。俺の明日はどっちだ』くらい訳わかんない方が、私は読みに行っちゃうかもしれません。

　ただ、人気なのであれば現状でもよいと思いますよ。新規の読者さんが来るなら、それが正義でしょう。　

②［掴み……１３ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　状況がグッとくるのと、先輩の台詞が面白いのとで、その辺りはハナマルですね。

（気になった点）　

　プロローグの流れが悪いかなぁと思います。前半の会話があまり好きじゃない。状況はグッとくるけど、なんか会話は適切じゃないかな。まだ草稿に近い段階だと思うので、良いタイミングでリライト書けた方がいいと思いました。

　あと、笑えるのでネタとしてはグッドなのですが、『自分の耳に彼女の何が触れているのか』は、体の構造上視認できないかと。耳に何か触れている……というハテナからの先輩の台詞となれば、よりいっそうウケるかも？

　それと、第１話冒頭の先輩とのくだりも、ちょっと嫌な部分がありますね。最初からぐいぐいしすぎる感じが私は微妙でした…。なんか読者としての心の準備ができない状況で迫られてくる感じが気持ちよくない。

　『自分が蒔いた種』のあたりから順当に経緯を説明してくれても、掴みとしては問題ないのかなあと思いました。

　でも『自然が元気、人間が陰気』は面白いですね。適切なタイミングを見てぜひ使ってほしい。（主人公の陰キャアピールでもあるので、重要といえば重要だけど、ほかのタイミングでもいいかなと思います。キャラの表現なら他の方法でもいいのだし）

③［文章……１１ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　ノリノリでギャグが光ってますね。主人公のモノローグが面白い。魅力的。

（気になった点）

　でもちょっとくどいかも。調整がむずかしいと思いますが、なんとかした方がいいと感じます。

　他の人気作（プロ作含む）は１話でどれくらいのギャグを挟むのか、調べてみるといいかもです。ひとつギャグを挟むために多ければ２，３行使うわけで、それがいくつも挟まれていたらストーリー進行が阻害されちゃいますよね。ギャグメインならまだしも、読者が求めてるのはそこじゃないと思うんですよね。

　ＳＥＯネタとか面白いけど、そこからさらに別のボケも入ったりして、けっこう大変。

　他には第２話の冒頭とか。４大美女の情報に対して、紹介の仕方があまりハマってない気がします。（私が思うに、ですけど）

　そんな感じで、振り切りすぎないように調整をかけてほしいです。いまのところ主人公のボケ６、ヒロインのボケ２、えちきゅん１、ストーリー１くらいの割合かも（やや大げさかもしれませんが）。比率は逆がいいかな。

④［ストーリー……１１ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　プロローグとそれに対する仕掛けが、なかなかよろしいですね。

　作品のアイディアとか、設定の感じとかは魅力的だと思いますよ。でも……

（気になった点）

　プロローグでぐいぐい、第１話の冒頭でもぐいぐい、そのあとでようやく事の経緯が紹介されて……というストーリー構成はいまいちかなあと思うんですよね。前述の『掴み』の項目でも書きましたが、なんか読んでいる方の心の準備ができていない時に美女から迫られると、ピンチというより都合の良さが目立っちゃうかなぁ、と思うんですよね。

　この構成はちょっと考え直した方が良いのでは……と私は思います。

　『６．プロローグ』の意味がわかり、なるほどなあとは思ったのですが、若干展開が遅めになっているのと、リアルの方で、先輩が「再現しましょうか」みたいに前置きをしたほうが、この場合は効果が高い気がします。でないと、ただ単に回想と現状の情景を重ねてるだけで、こちらの知っている情報をなぞっているだけのように思えてしまうから。それは意図してないと思うので、何か方策必要だと思います。

　とはいえ、それでも何かちぐはぐかもですね。プロローグにギャグ要素が多すぎるのと、リアル側でそれをなぞらえる際に全部をなぞる必要がないのと……うん、一言でいうとクドめな感じがするので、整理した方がよいかなと感じました。

⑤［キャラクター……１４ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　主人公がユニークですね。あと先輩の言動も面白い（でも面白いのはリアルの先輩だけでいいんじゃないかなと思ってます）。結構好きです。

（気になった点）

　ただ前述のとおり、主人公はちょっとモノローグでボケ過ぎかなと思います。モノローグだと突っ込む相手もいないので、けっこう厄介。バランスが大事。

　あと、なんでわざわざ主人公が県内１位の学校に入ったのかよくわからないですね。おそらくリア充たちを避けようとしたのかもしれないけど、明確にされてないから突っ込みどころになっちゃうかも。執筆したければ受験なんて力が入らないのが普通っぽい気がするので、なおさら少し気になりました。

　要フォローだと思いますよ。かつて私がコンクールに応募したとき、同じような指摘を編集者さんが受けたことがありまして、（ちょうどこんな感じで評価シートが返ってきたんですよね）それで「本文に書いてるじゃん！」とムカついたんですけど、後になって思えば、

つまり前提となる舞台はさくっと分かりやすく動機も含めて説明してね。

という意味だったのだろうなと理解しました。

　減点方式の世界の話なので、どうするかは作者さんの自由です。

⑥［気になる度・引き付け……１２ｐｔ/１５ｐｔ］

（良い点）

　あらすじにある通りの内容なら、すごく気になる度高め。

（気になった点）

　ひっぱり具合で言うと、あらすじの期待度でなんとか引っ張っている感じです。

　なんか、思ってた感じとちょっと違うというか、期待値に見合ってないというか……作者さんにとっても読者にとっても、残念な状態かもしれません。嫌な結果で申し訳ないです。

　各話の締めとか、ちょっと粗くないかなと感じてます。

⑦［加点、本作特有の魅力など……８ｐｔ/１０ｐｔ］

（良い点）

　ユニーク。そして読者をしぼり、突き抜けてる感じがとてもグッド。設定その他はすごくいいと思いますよ。

［おさらい］

・タイトルやあらすじなど……１２ｐｔ

・掴み……１３ｐｔ

・文章……１１ｐｔ

・ストーリー……１１ｐｔ

・キャラクター……１４ｐｔ

・期待度・引き付け……１２ｐｔ

・加点、本作特有の魅力など……８ｐｔ

５　総合得点は──

（８１）ｐｔ！

【総評】

　読んだ箇所以降でどうなるかわかりませんが、もう少しえちきゅんしてほしいです。つまり、ストーリーやエチチの比重を上げてほしいかな。でないと、なんか期待してた感じと違くて、歯がゆいというか。すっごい有名なラーメン屋に期待して入ったのに、並盛の量がめちゃくちゃ少なかった時ような、そういう残念感があります。

６　読者のみなさまへ：

　→　男性読者におすすめしますが、もし「ここちょっとなあ…」という箇所があれば、コメントほしいかもです。もっと良い作品にこれからなっていくだろうなと私は信じてます。

　……以上！　最後まで目を通していただきありがとうございます！

　気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね！

https://kakuyomu.jp/works/1177354054918390639

　では、次の作品紹介をお楽しみに！　

創作コーチ

尾崎ゆうじ

（note）　https://note.com/ozaki_yuji

（youtube）　https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber　

　※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施します！　お楽しみに！

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