漆 穿書自救指南 邦題: クズ悪役の自己救済システム(2020年9月~)
「こうして、魔王洛冰河は、並みいる敵を
沈垣は激怒した。大長編ネット小説「狂傲仙魔途」の結末がこんな、お粗末なものだったとは。あの思わせぶりな伏線の数々は投げっぱなしという訳か?「時間と金を返せ」
散々悪態をついた後、饅頭?を喉に詰まらせ、意識を失った(死んだ?)沈垣が目を覚ますと、そこは「狂傲仙魔途」の世界。おまけに、悪役師尊、沈清秋となっていた。このままだと、洛冰河に万倍返しの、なぶり殺しラストが待っている。
バッドエンドを回避すべく、沈垣は、謎のシステムから課されたミッションに挑むのであった。
しかし、主人公をバックアップして、ヒロインたちを輝かせ、未解決の伏線を回収し、物語を格上げする。尚、キャラ崩壊させるような行動を取った場合はOOC警告が出て、ライフポイント減点。ゼロになれば即死亡。
かくて、生存をかけた沈垣の闘いが始まった。
ある時は正攻法、ある時は、主人公の無敵設定を利用、ある時はシステムを言いくるめ、なりふり構わず突き進んだ結果、全ては良い方向に進むかと思われたが、気がつけば、何だかおかしなことに……
出だしはコメディタッチ。とにかく、沈垣が設定やら、展開のご都合主義にツッコミまくる。そのくせ、表面上はクールな仙師を装わなければならないというギャップが笑いを誘う(弾丸トークなので字幕を追うのが結構大変)
魔道祖師と同じ原作者の作品でネット小説のアニメ化。この作者には他に天官賜福という作品があり、そちらは2Dアニメ化され、10月末に配信開始予定である。
先行する魔道祖師が、メディアミックスで大きな成功を収めたため、後続作品には大きなプレッシャーが、掛かっているものと思われる。これだけCGアニメになってしまったのもその辺の事情かもしれない。同じ土俵にあげることを避けたのだろうか?
主人公にしか見えないコンソール。空中に表示される人名や情報。ネット小説が舞台という、作品の性質上、CGは合っているかもしれない。ただ、CGクォリティーは前述した「天宝伏妖録」には劣る(モブの手抜きっぷりは凄い)そこは、ストーリーでカバーしている形だ。
お膝元のテンセント、WeTv、youtubeにて配信中。
追記:『クズ悪役の自己救済システム』のタイトルで2023年BS11にて放送
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