第30話 徒然草(卜部兼好 角川ソフィア文庫)

 鎌倉時代。

 エリートコースの人生を早々にドロップアウトした卜部(吉田)兼好。

 彼は移動できる家(テントのようなもの)を持って京都の各地で思い思いに筆を走らせた。

――派手で珍奇な名前を付けるのは教養のない人間のやること

――人間の心理なんて分からない


 今でいうワイドショーのコメンテイターみたいな立場で書いているが、内容は昨今の自称・知識人に負けない。

 誰の忖度そんたくもなく本音で語る当時の世相や人々のこと。

 

 今生きていたら冷笑してこういうのかな?

「便利になっても人の心は変わらんねぇ」

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