第9話 荒野に獣 慟哭す(夢枕獏 徳間文庫)(少しロングバーション)
名前すら知らない男が複数の組織から狙われながら、舞台は日本から南米へ。
はい、今回は文体が変わります。
素の私が出ます。
あのね、この小説、というか『この物語』すげぇ。
別にね、シバレン(柴田錬三郎)先生とか池波正太郎先生の小説(浜辺先生はエッセーだけど)が嫌いとかじゃない。
でもね、今回はストーリーが凄すぎてAmazonのレビューみたいに言えない。
キャラクターもね、すごくいいの。
『人間の想像力って、ここまで凄くなれるんだ』
20代後半の私が布団の中で深夜2時に思ったものです。
「リアル」って言葉あるじゃん。(もー、だんだん、無遠慮になってきなぁ)
あれさ、「現実っぽい嘘」ってことじゃん。
どんなに『リアル』な人間を書いても、それこそ、レオナルドダヴィンチでもさ結局絵じゃん。
小説って嘘だけどさ、この物語の嘘ってね、『お
ヴァーチャルの作り物じゃない。
草のにおい、皮膚の手触り……
それを感じるのだ。
夜の布団の中で。(一人寝でぇす。ちきしょー)
で、読み終わって数日後。
怖くなりました。
今風の言葉で言うのならこれ。
――夢枕獏に沼ったら自分を制御できない
ええ、そこで理性を総動員させて沼のぎりぎり手前で踏みとどまりました。
でも、とてもお薦め。
ちなみに、漫画版もある。
漫画版は掲載雑誌が休刊になり色々てんてこ舞いだったが完結している。
漫画版の世界観もキャラクターも「すげぇ」です。
個人的にはおやっさん(薬師丸 法山)がマジで好き。
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