第6話 鴨川食堂シリーズ(柏井壽 小学館文庫)

 京都にある看板もない少し変わった食堂、鴨川食堂の主・鴨川流は元刑事という異色の経歴の持ち主。

 その娘、こいしと共に食にまつわる思い出の品を探して作る探偵事務所もやっている。

 依頼人も依頼内容も様々で、そこには、その依頼人たちの歩いてきた人生があった。

 

 少しワンパターンになりがちながら様々な食文化にも触れることのできる少し変わった推理ものでありグルメ(というか失礼か?)小説。

 決して、目新しいものはないものの(肉じゃがやたらこスパゲティなど一般的なものがほとんど)お腹が空く。

 人生の岐路で食べたもの、食べられなかったもの、その味は決して忘れない。

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