【初心者🔰の方向け】②専門用語

・ラインナップ

▷ 各試合の出場メンバーのこと。

▷試合の1回から出場する先発メンバーのことを『スターティングラインナップ』や『スターティングメンバー(略してスタメン)』と呼び、日常的に先発する選手たちのことをレギュラー(メンバー)と称する。

▷一度ラインナップを外れた選手(交代した選手)は試合に戻ることができない。



・プレイボール

▷ 野球においてプレーが開始、または再開されること。

▷ホームベースの後ろに立つ球審が『プレイ!』とコールする場合が多い。




・BSO

▷(B)ボール、(S)ストライク、(O)アウトの略で、打者のボールカウントと攻撃側のアウトカウントを示す。球場のバックスクリーンなどに表示されている場合が多く、ボールが緑、ストライクが黄色、アウトが赤のライトで示される。



・安打

▷ 打球がフェアゾーンに飛び、打者がアウトになることなく、また相手のエラーに影響されることなく出塁すること。

▷一般的には単打シングルヒットのことを指すが、大きな括りとして長打を含めた打撃による出塁全てを指すこともある。



・出塁

▷ 打者が塁に出ること。

▷安打、四死球、失策、野手選択フィルダースチョイス、打撃妨害、走塁妨害、振り逃げなどのパターンがある。



・長打

▷ 二塁打、三塁打、本塁打(ホームラン)の総称。

▷安打と同じく、相手のエラーに影響されず複数の塁を進むこと。二塁打であれば打者が2塁に、三塁打であれば3塁まで進む。



・ホームラン

▷上述の通り、相手選手のエラーに影響されず打った打者が1プレーで本塁まで帰ってくること。

▷打球が1度も地面に着くことなく外野フェンスを越えた場合、プレー続行不可能となるため、ボールデッドとなり打者には本塁までの進塁権が与えられる。

▷その他に、インプレー中に一気に本塁まで帰ってくるランニングホームランというプレーもあるが、このプレーは多くの場合が外野手のレベルが上がるにつれ数は減っていく。高校やプロのレベルでは起こることは稀。



・タイムリーヒット

▷相手選手のエラーに依らず、安打によって得点が記録されるプレーのこと。

▷同じく二塁打によって得点が記録されることをタイムリーツーベース、三塁打の場合はタイムリースリーベースと表現する。



・ボールカウント

▷ 打者が打席内で審判にコールされたストライク(ファールを含む)とボールの数を表す。

▷ストライクを3つ取られると三振、ボールを4つ取ると四球となるので、最大のボールカウントは3ボール2ストライクとなる。

▷スコアボードや電光掲示板に掲載される場合、一般的にボールが緑、ストライクが黄色で表示される。



・アウトカウント

▷ そのイニングに攻撃側が取られたアウトの数を表す。

▷アウトを数える場合、ノーアウト(無死)、ワンナウト(一死)、ツーアウト(二死)、スリーアウトとなる。

▷スコアボードなどに掲載される場合、ボールカウントの下部に赤色で表示されるのが一般的。



・四死球

▷ 四球(フォアボール)と死球(デッドボール)の総称。

▷四球はフェアボールに打球を飛ばしたり三振する前にボールが4つ宣告コールされると1塁へ出塁できるプレー。

▷死球はカウントに関わらず打席内の打者の身体にボールが当たること(ストライクゾーンの投球が身体に当たった場合はストライクとなる)。

▷両者の違いはボールデッドになるか否かで、四球の場合はボールデッドにはならないため、走者は守備側の隙を見て先の塁を目指すことができる。逆に死球は打者にボールが当たるという不確定要素があるためボールデッドとなる。



・敬遠

▷守備側が戦略のために四球を与えること。

▷相手が余程の強打者の場合や1塁にランナーを置くことでフォースプレーを狙う場合に使われることが多い。



・盗塁

▷主に走者が投球間に安打やエラーなどに依らず次の塁へと進むこと。

▷足の速さだけでなく、スタートのタイミングやスライディングの技術など走者には様々な能力が必要とされる。

▷失敗すればチームのチャンスを一気に潰してしまいかねないリスクのある作戦でもある。



・ダブルプレー

▷1つのプレーの間に2つアウトを取ること。『ゲッツー』とも呼ぶ。

▷基本的な形は1塁にランナーがいる状態で、ゴロを打たせ、2塁→1塁の順にフォースプレーでアウトにすることが多い。



・犠打

▷通称『送りバント』や『スクイズ』と呼ばれるプレー。

▷無死や一死から自分がアウトになりながら塁上にいる走者を進塁させること。

▷ホームベースの上にバットを寝かせて投球の勢いを殺すのが一般的。



・犠飛

▷ 通称『犠牲フライ』と呼ばれるプレー。

▷犠打と同じく、無死または一死でフライを打ち上げ塁上の走者を進塁させること。

▷フライを野手がノーバウンドで捕球した場合、走者は捕球後に一度帰塁(元いた塁に帰ること)する必要がある。このルールに則って、予め帰塁しておき捕球と同時に先の塁へ進塁することを『タッチアップ』という。

▷『タッチアップ』は1塁→2塁、2塁→3塁への進塁も可能だが、犠飛が記録されるのは3塁→本塁へのタッチアップのみ。



・野手選択

▷英訳では『フィルダースチョイス』。

▷フェアゾーンのゴロを捕球した野手が打者走者をアウトにする代わりに他のランナーをアウトにするため他の塁に送球し、それによって進塁を許してしまうこと。



・打撃妨害

▷守備側が打者の打撃を妨害したとして打者に1塁への進塁権が与えられること。

▷主に捕手のキャッチャーミットが打者のスイングに触れることで起きる。



・走塁妨害

▷ 野手によって走者の走塁が妨害される行為のこと。逆に走者が野手の守備を妨害する行為を守備妨害と呼ぶ。



・打席数、打数

▷ 打席数は単純に打者が打席に入った回数のこと、打数は打席数から四死球、犠打送りバント犠飛犠牲フライ、打撃妨害、走塁妨害の打席を引いた数のことを指す。



・打率

▷打数当たりの安打(長打を含む)の割合。

▷計算式は安打数 ÷ 打数。

▷.280〜.300以上で優秀とされる。.350超えは超一流の数字。



・出塁率

▷ 打者が自分の能力によって出塁する割合。

 計算式は(安打数 + 四死球数) ÷ (打数 + 四死球 + 犠飛)。

▷相手のエラーなど打者の能力外の出来事によって出塁した場合は出塁率の数値にカウントされない。

▷安打を打つだけでなく四球を選べる選手はこの数値が高くなり、チャンスメイクが役割を担うことが多い。

▷.350以上で優秀、.400以上でとても優秀とされる。.450超えは超一流の数字。



・長打率

▷ 打者の1打数における塁打の期待値。

▷計算式は塁打 ÷ 打数。

▷.500以上で優秀、.550以上でとても優秀とされる。.650超えは超一流の数字。



・OPS

オンベース出塁(O) プラス(P) スラッギング長打(S)の略。

▷その名の通り出塁率と長打率を足した数値で、打者の総合的な貢献度を簡易的に表すことが出来る。

▷.850以上で優秀、.900以上でとても優秀とされる。1.000超えは超一流打者の数字。



・得点圏打率

▷ 2塁、または3塁に1人以上走者がいる場合(得点圏)の打率のこと。

▷この率が高い選手は勝負強い打者として重宝され、主に4番や5番を任されることが多い。



・打点

▷相手のエラーなどに関わらず、打者の打席結果によって得点が加算された場合、加算された得点の分だけ打者に記録される打者指標のひとつ。一般的に三振や四死球が少なく、フェアゾーンに打球を飛ばす機会の多い選手に記録されやすい。



・満塁

▷ 文字通り全ての塁がランナーで埋まっていること。『フルベース』とも呼ぶ。

▷ランナーが1塁から連続しているため、全ての塁がフォースプレーとなるため、守備側に有利に働く場面もある。



・先発投手

▷ スターティングラインナップに記載されており、初回から投球を行う投手のこと。

▷『スターティングピッチャー』や『スターター』とも呼ぶ。また、優れた先発投手のことを『エース』と称する。

▷基本的には5~6イニング、打者2~3巡程度を任されることが多いが、近年では短いイニングを中継ぎ投手たちでリレーする『ブルペンゲーム』やスタミナに不安がある先発投手が3~4イニングを投げその後を力のある中継ぎ投手で繋ぐ『ショートスターター』など、戦術が多様化している。



・中継ぎ投手

▷ 試合の途中から前の投手に代わってマウンドに上がる投手。

▷『リリーフピッチャー』や『リリーバー』とも呼ぶ。また、点差が小さい時に登板する優れた中継ぎ投手を『セットアップマン』や『セットアッパー』と称する。

▷1~3イニングの短いイニングを投げることが一般的だが、先発投手が早く降板した場合などに4~5イニングを任される『ロングリリーバー』という役割もある。



・抑え投手

▷ 試合終盤、3点差以内などの厳しい場面で投球を行う投手のこと。

▷『クロージングピッチャー』や『クローザー』とも呼ぶ。

▷チームの中で最も信頼されている中継ぎ投手が任される場合が多い。ランナーを背負った場面で登板することも多いため、リスクの少ない三振を多く奪える投手が望ましいとされる。



・オーバースロー

▷ 投手の投球フォームの1つ。

▷その名の通り真上からボールを投じるフォームのこと。比較的縦変化の球種を投じやすい。


※このフォームの作中キャラクター:倭田莉緒菜、明山伊織



・スリークォーター

▷ 投手の投球フォームの1つ。オーバースローより少し低い位置からボールを投じるフォームのこと。

▷投手の利き腕側に半円を描いた内、3/4の位置を腕が通るためにこの名が付いた。

▷様々な球種を投じやすく、このフォームで投球を行う投手が多い。


※このフォームの作中キャラクター:一之瀬陽葵、小清水円佳、陽野涼



・サイドスロー

▷投手の投球フォームの1つ。

▷身体の真横からボールをリリースするフォームのこと。

▷サイドスピンを生みやすく、右投手 対 右打者、左投手 対 左打者の対決でアドバンテージを得やすい。


※このフォームの作中キャラクター:なし



・アンダースロー

▷投手の投球フォームの1つ。

▷サイドスローより更に低い位置からボールを投じるフォームのこと。低いリリースポイントから浮き上がるようなボールが特徴。

▷オーバースローやスリークォーターと比べると球速スピードが出しづらく、指導法も確立されていないため、このフォームから投球する投手は極めて希少な存在。


※このフォームの作中キャラクター:なし



・球種

▷ 投手が投じる『ストレート』や『カーブ』などの質の異なる速球あるいは変化球の種類のこと。



・持ち球

▷ 投手が投じることができる球種のこと。



・決め球

▷ 『ウィニングショット』と呼ぶ投手が最も信頼している球種。この球種でアウトを取ることが理想とされる。



・防御率

▷1試合登板した場合(女子は7回で計算)、自責点を何点取られるかという投手指標。

▷一般的に、3点代以下を記録であれば優秀とされる。



・奪三振率

▷1試合登板した場合(女子は7回で計算)、何個の三振を奪えるかという投手指標。

▷一般的に、イニング数以上の奪三振(女子野球の場合は奪三振率7.0以上)を記録できる投手は奪三振能力の高い投手とされる。



・与四球率

▷1試合登板した場合(女子は7回で計算)、何個の四死球を与えるかという投手指標。

▷一般的に、2点代以下を記録できれば優秀とされる。



・ワイルドピッチ

▷投球が乱れたことが原因で、捕手が投手の投じた球を捕ることできず走者の進塁を許すこと。



・パスボール

▷投球は乱れていないものの、捕手が投手の投じた球を捕ることできず走者の進塁を許すこと。





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