プロローグ

怪異事件を知れずと解決してきた男、八樫駿河やかしするが

自分とて好き好んで突っ込んでいるわけではないが、奴がそうさせるのだから仕方がない。

そのせいで、彼は殆どの事柄で失敗しなくなった。

できなくなった、というのが正しいかもしれない。


ただそれは、一体の神の気まぐれ。


そんな彼の元に、新たな犠牲者が放り込まれる。

楽しみが増えたと言わんばかりに、かの神はケタケタと笑った。


これは、一人の探偵とその助手が、名状しがたき怪異事件振り回される。

そんな、お話……。


※この作品はクトゥルフ神話の知識があるとなお楽しく読めるかもしれません。

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