ほら、四びとが、四びとが踊る

第1話

わたしの通う小学校の近くに公園があります。そこで、いつも楽しそうに踊っている人たちがいます。同じ小学校の違うクラスの人たちかなと思います。

わたしは思いました。

「いつも楽しそうに踊っている四人の女の子。いいなあ。わたしも仲間に入れてくれないかな」

わたしは勇気を出してききました。

「わたしも四人の踊りに加わりたいな！」

女の子はいいました。

「むり！」

「どうして？」

「だって、四人の踊りに加わったら五人の踊りになっちゃうじゃない！あなたは四人の踊りがいいんでしょう？」

「じゃあ、五人の踊りに加わりたいな！」

「むり！」

「どうして？」

「だって、五人の踊りに加わりたいんでしょう？わたしたち、四人の踊りで五人の踊りじゃないの！」

「どうしてもむり？」

「むり！」

「そうか。じゃあ……わたしもみんなの仲間に入れて！」

「うん！」

終わり