用語解説【悪魔】
【悪魔】
呼び名……ディアボロス・オグロ・マーラなどと呼ばれる。
種類……地獄に封じ込められた邪悪と不幸の象徴。生命に大小の危害を加え、肉体を奪おうとする。上級~下級、言葉を持たぬものまでいる。言葉を話す者は非常に計算高い。
① 小妖精……小さな姿で個体数が多い。寿命が短く、死霊魔術を使える。地底で生まれ地上にも抜け出せるのだが、力が弱く地上では容易に祓われてしまう。地上では生命から寿命を集める。
② 悪幻魔……地上へ抜け出せる。実体がなく、出会っても幻だと思い込む。いつか地底が開けた時に、仲間が地上で入る肉体を用意する為に死体を集める。また地上の生命個体に悪魔との混合児を宿す。※①②を働き妖精という
(補足)……小妖精は悪の意識が薄い。使用可能な魔術も低級のものに限られて、地獄において一個体はそこまで重宝されていない。悪幻魔の内厄介なものが悪魔の子を宿せるもの。時間をかけて悪魔の血を地上に広めていくことも計画の一つ。
③ 悪獣……異形の獣。獰猛で懐くことはない。魔力を持つ為襲い掛かる他、魔力を放つ特殊攻撃をする。肉体を打ち砕き、死へ落とすことこそが使命。地上で繁殖したものと地底で飼われるものが存在する。
④ 悪獣使い……悪獣を管理し獰猛性を高め、地上に放つことへ備えている。また働き妖精たちをとりまとめる。
⑤ 神官……高度な死霊魔術を使える悪魔。邪悪な力が強大ゆえに古にされた封印が固く、多くが封印されている間に滅びた。それ以外の悪魔は、生き残った神官の復活を目指して地底を開く準備をしている。
寿命集め……生命の寿命は働き妖精によって集められる。それらは働き妖精自身の寿命を先延ばししたり、魔力へと還元することができる。
悪魔の子……不可思議な懐妊の後に出産される。異形か健常かはわからない。悪魔は生殖器官がない為に、こうした手段をとって個体を増やす。悪魔の子は悪魔よりも寿命が長く、先天的な死霊魔術の刻印をもつという。
地底……地獄と呼ばれる所。悪魔を封印した門があり、正確には地上より地底の「冥界の世」にある湖の底がその蓋にあたる。封印を見張る地獄の門番がいる。
悪魔の抜け道……小妖精、または実体をもたない悪幻魔のみが行き来できる空洞。
召喚……抜け道を通れない悪魔を地上に連れ出す方法は、地上から術式を得て呼び出すもの。それ以外には封印を解き、地獄の門を開けるしかない。
神官の復活……常に魔力を送り、その神格を枯らさないようにする。来るべき時に、高度な魔術で地上より召喚を成功させれば、用意した肉体に受肉して復活をとげる。神官クラスの魔力をもてば、地獄の門の封印を解き、中の全悪魔・悪獣を放出することが可能とされる。
悪魔の特徴……肉体がなく、地上にて殺されても死骸が残らない。日光や鏡など苦手な物質があり、善属の力、清浄の呪にも弱い。ジバを持つ為死霊魔術を使える。
ちなみに地上の悪獣は生殖可能に進化した。地獄の悪獣は働き妖精や悪獣使いが人工的にふ化させている。小妖精はその点でも自分たちで増えることはない。地上から落ちて来た魂や、寿命を終えた悪魔の魂が再び依り代に宿る。
【サンサーラから外れたもの】
◎悪魔はそれから外れ、三世界の管理人も特例と考えられる。その他サンサーラできない者は、物の怪・鬼・鬼人。
これらは魂も肉体も持つが、世界の摂理から逸脱した生命に分類され正常なサンサーラが行えない。そうすると肉体を失った後の魂は彷徨う他ない。いまだ未解明な部分が多い。
◎魂のみが地上を彷徨うことは、物の怪・鬼・鬼人でなくてもあり得る。冥界へ送り届けて貰えなかった魂がそれにあたる。地上には微弱でも悪魔が浮遊している為、大変危険な状態にさらされる。悪魔に見つかれば、取り込まれたり、地獄へ連れて行かれ悪魔化させられたりする。また魂食いという魔物に出会う危険もある。
【悪魔生成の原因】
① 古に封印された際にサンサーラから外れた者の魂が、永遠に地獄へと生まれつく。
② 罪を重ねた魂を地獄へ送る習慣があった(現在は廃止)
③ 地上に逃げ出た悪魔によって、取り込まれたり捕食された魂が、同じく地獄に生まれつく。(肉体のみの悪魔化は祓うこと可)
④ 災害、大量虐殺において膨大な死者が出た際に、死神が全てを冥界へ運びきれず魂食いに捕食された魂。これも地獄へ生まれつく。
⑤ ものを恨み、憎んで肉体を失った魂。通常冥界の清めの雨で浄化を行うが、浄化しきれなかったり、逃亡したりして地獄に生まれつく。
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