第90話「勇者世界のゴーレムに挑む」

「『通販カタログ』によると、勇者世界では部屋の中でゴーレムを働かせているようなのです」

「ゴーレムを? 部屋の中で?」

「勇者の世界ではそんなことが……?」


 俺が言うと、ソフィア皇女とアグニスが目を見開いた。

 おどろくのも無理はない。

 俺も初めて『通販カタログ』のこのページを見たときはびっくりしたから。

 

 でも、『通販カタログ』には、しっかりとゴーレムの姿が写っていた。

 しかも、部屋の床を這うゴーレムだ。

 姿は人型でもなく、獣でもなく、異形。

 そういうものが、勇者の世界では普通にいるらしい。


「ゴーレムの目的はおそらく、寝ている間の護衛と、部屋の掃除だと思われます」

「護衛と……掃除」

「見てください。これは『通販カタログ』の文章を書き写したものです」


 俺はソフィア皇女とアグニスに羊皮紙を差し出した。

 そこに書かれているのは──




────────────



 最新型の『ロボット掃除機』が、あなたのお部屋をきれいに維持します!


 忙しくて、なかなか掃除の時間が取れない。

 予告もなしにやってくる人のせいで、すぐに部屋がゴチャゴチャしてしまう。

 そんなお悩みはありませんか?


 当社の最新型『ロボット掃除機』が、そんなお悩みを解決してくれます!


 この『ロボット掃除機』は特別な感知機能センサーを装備。どんな小さなゴミも見逃しません。

 わずかなチリをめざとく見つけて、どこまでも追跡します!

 この『ロボット掃除機』のセンサーから逃れられるものは存在しません! (個人の感想です)

 あなたが眠っている間に、ゴミをあっさりと片付けてしまうでしょう!


 センサーは人や動物を感知するので、急な来客でも大丈夫。

 スイッチを切る必要もなく、そのままお使いいただけます!

 決してぶつかることはありません! (個人の感想です)

 あなたの部屋を訪れた人は、『ロボット掃除機』の『きれいにする力』におどろくことでしょう!


 具体的な効果は──



────────────



「その後には、『ロボット掃除機』の能力が書かれていました」

「どんなものだったのですか?」

「ふかふかの絨毯じゅうたんの中から、小動物の毛を見つけ出し、すべて回収する能力とか」

「そんなすごい能力を!?」

「床に点々と落ちた、米粒より小さなかけらを追跡する能力とか」

「ゴーレムがそんなことを!?」

「動いている人間の足を、するりするりと避けて掃除を続ける能力とか」

「……トール・カナンさま」

「……そ、そのゴーレムは、どれほどの能力を……」

「『通販カタログ』には、確かに人の足の間を移動するゴーレムが映っていました」


 俺は例のページを思い出しながら、言った。


「あれはおそらく『いかなる下段攻撃も回避し、相手の足を砕くことができる』というデモンストレーションだったんだと思います」

「「…………」」


 ソフィア皇女もアグニスも、絶句してる。

 気持ちはわかる。


『通販カタログ』に載ってる超絶アイテムの中でも、今回のは特にすごい。

 あらゆる攻撃を回避し、不意の来客の攻撃で、部屋がごちゃごちゃするのを防いでくれるんだから。

 しかも、ページの各所には『使用者個人の感想です』と書かれている。

 これはたぶん、このゴーレムが『使い手を選ぶ』ということだろう。


 こんな強力なゴーレムを部屋に置いていたら、落ち着かなくてしょうがない。

 だから『使用者』とは、このゴーレムと同居できるほどの度胸と戦闘能力を持った人間ということになる。また、ゴーレムで部屋を防御しなければいけないくらい、敵の多い人間でもある。

 そういう勇者の『個人の感想』ということだ。


「この『ロボット掃除機』がすごいゴーレムだということは、わかりました」


 ソフィア皇女は羊皮紙を見ながら、つぶやいた。


「私も勇者の伝説は知っています。この世界に召喚された勇者が、当時の皇帝を護衛するゴーレムを見て『すっげぇ、ロボみてぇだ!』と叫んだ言葉は、記録に残っていますからね」

「『勇者降臨の記 第14章第8節 オールレンジ攻撃を試す勇者』ですね」

「さすがトール・カナンさま。ご存じでしたか」

「複数の小型ゴーレムを操り、全方向からの攻撃を実現しようとした勇者の記録です。錬金術師れんきんじゅつしとしては見逃せません」

「ですが、結局のところ、ゴーレムによる同時攻撃は失敗。『動く刀剣ダンシングソード』を飛ばす方式に落ち着いたのでしたね」

「その伝説ならアグニスも知っているので! 勇者の『動く刀剣』を焼いて溶かしたのは、ご先祖さまの『火炎巨人イフリート』なので」

「そうでしたね。アグニスさまのご先祖が、あの勇者を止めたのでした」

「あの勇者が、どうしてそんなことを思いついたのか、ずっと疑問だったのですが……」


 俺は指で、『ロボット掃除機』の模写をなぞる。


「こんなものが当たり前に存在する世界なら、『動く刀剣ダンシングソード』を使うのも、当たり前かもしれませんね。多数のゴーレムが部屋を維持管理して、侵入者を囲んで攻撃することが、当たり前に行われていたのでしょう」

「わかります」

「すごく、納得できるので」

「でなければ、わざわざ『人を感知するセンサー』なんて必要ないですからね」

「そうですね……」

「勇者なら、自分のゴーレムを避けるなんて、たやすいはずなので」


 俺とソフィア皇女、アグニスはため息をついた。

 勇者世界のおそろしさを、改めて思い知らされた気分だった。


 勇者だって、眠っている間は、隙ができる。

 だから『ロボット掃除機』という名のゴーレムで、身を守っていたのだろう。


「トール・カナンさまは、この『ロボット掃除機』なら、魔獣を見つけ出すことができるとお考えなのですね」

「はい。それを可能にする機能が備わっているようですから」

「そうですね。この記述によれば、『ロボット掃除機』は、ビスケットのかけらを追跡することで、ビスケット本体を見つけ出していますね」

「そうですね。同じことが、魔獣に対してもできるはずです」

 俺はうなずいた。


「魔獣は移動中に、魔力や皮膚のかけらなど、わずかな痕跡を残します。ビスケットのかけらを追跡できる『ロボット掃除機』なら、魔獣のかけらを見逃すはずがありません」

「でも……これには魔獣のことは、書かれていないようなので」


 アグニスが羊皮紙を見ながら、つぶやいた。


「でも、もしかしたらこれは、対人用兵器であり、お掃除用アイテムかもしれないので。魔獣を追跡できるとは……」

「勇者の伝説を思い出してみて、アグニス」


 俺は言った。


「異世界勇者は弱い魔獣に向かって『雑魚が! オレたちに敵うと思うか、ゴミめ!』と言ってたよね?」

「言っていたので!」

「中級レベルの魔獣にも言ってたよね。『魔獣など、我々勇者にかかればゴミだ!』って」

「そ、そういえば。大魔術を使って『チリのように消えろ』とも……」

「つまり、勇者にとって魔獣とは、ゴミのようなものってことだよ」


 もちろん、高レベルの魔獣は違うんだろう。

 勇者の中でも、強い魔獣には敬意を払ってた人もいたから。


 だけど『通販カタログ』に書かれている『ゴミ』には、魔獣も含まれるはず。

 そうじゃなかったら、護衛にならないからね。


 そしてこの『ロボット掃除機』には、そのための『感知機能』がついてる。

 さらに『魔力探知機』の機能を付け加えれば、魔獣の魔力を探り出し、追跡することもできるようになるはずだ。


「……すごいです。トール・カナンさま。これなら、新種の魔獣を見つけ出すこともできましょう」

「……あっという間に問題解決なので」

「ただ……ひとつだけ問題があるんです」

「問題?」「なので?」

「『通販カタログ』の『ロボット掃除機』は、平たい形をしてるんです。人型でも、獣型でもなく、異形なんです。それだと森や草原、段差のある場所では動けなくなってしまうんですよね……」


 この『ロボット掃除機』は、おそらくは室内用のゴーレムだ。

 外で使うためのゴーレムもあるはずなんだけど、今のところ見つけられていない。

 となると、これを屋外用にアレンジして使うしかないわけだ。


「屋外用の『ロボット掃除機』とは、どのようなものなのでしょうね」

「おそらくは、浮遊しているのではないかと」

「浮遊……ですか?」

「俺の予測では、地面すれすれ……地表数センチの位置を浮遊しながら、勇者について移動していると推測されます。護衛のためと、勇者の足元をきれいにするために」

「足元に障害物があっては、勇者が技を出すのに支障がありますからね」

「そうですね。足元の小石や魔獣の死骸などを排除し、勇者が自由に地面を踏みしめ、剣技や大魔術を使えるようにしているのでしょう」

「高い位置を飛ぶと剣技の邪魔になり、勇者の視界を塞いでしまうから、なので?」

「アグニスの言う通りだと思います。部屋の中でも床を這うように動いているのは、勇者の視界に入らないため。部屋の中と外を同じ環境にするためでしょう」

「納得できるので」

「勇者の世界では『ロボット掃除機』が常に彼らを護衛しているということですね」

「『掃除機』としているのも、心理的な効果を狙ってのものかもしれません。『戦闘用護衛ゴーレム』という名前のものが側にいたら、常に戦闘を意識することになります。それでは、気が休まらないですからね」

「「……なるほど」」

「ただ、俺の技術では、常に空中を浮遊するゴーレムは作れないんです」


 いつかは作りたい。

 けれど今はまだ、作れる気がしない。


 常に浮遊させるとなると、魔力消費が大きすぎるからだ。

 羽妖精ピクシーたちは常に飛んでいるけれど、それは彼女たちがそういう種族だからだ。

 魔力を感知して、それの流れに乗って、軽やかに移動する──そんな能力をゴーレムにつけるのは無理だ。それは新たな生命を生み出すのに等しい。

 人造生命の作成は錬金術師の究極のテーマだけど、俺はまだ、その域には達していないんだ。

 悔しいな。


 勇者世界に行ければ、そのヒントがつかめるのかもしれないけど……無理だな。

 戦闘能力を持たない俺があの世界に行ったら、おそらく10分と生きてはいられないだろう。

 だから、今はできることをやるだけ。

 知恵を絞って、勇者世界の『ロボット掃除機』に近いものを作るしかないんだ。


「というわけで、ソフィア殿下とアグニスの知恵を貸して欲しいんです」


 俺は言った。

 この件については羽妖精ピクシー経由で、ルキエと宰相ケルヴさんにも伝えてある。

 ふたりにもアイディアをくれるように依頼済みだ。


「森や草原を移動できて、段差を乗り越えることができて、なるべく早く移動できるような形を、ふたりにも考えていただきたいんです」

「ア、アグニスに……?」

「なるほど。考えましたね。トール・カナンさま」


 びっくりするアグニス。

 対照的にソフィア皇女は、納得したようにうなずいてる。

 それから彼女は、アグニスの方を見て、


「これはコンペというものですよ。アグニスさま」

「コンペ、なので?」

「ええ。トール・カナンさまは、私たちの意見を聞いて、一番すぐれたものを製作されるおつもりなのです」

「そういうことですか!」

「さすがはトール・カナンさまです。このやり方なら、優れたゴーレムを作り出すことが叶いましょう。私にとっては難問ですが、楽しいものでもあります」

「楽しい……ので?」

「ええ、どれほどトール・カナンさまの意にかなったものを思いつけるか、試されているのですから」

「な、なるほどなので!」

「トール・カナンさまの知性と感性にかなうものを思いついたなら……それは、そばにいるのにふさわしいという証明になります。いわば、トール・カナンさまの助手としての才能が試されるとも言えるでしょう」

「そ、それでコンペなので……」

「はい。我々の発想力を試し、その最も優れたものを元に、国境を守る『ロボット掃除機』を作り出す。そのためのコンペを行われようとされている……そうですよね。トール・カナンさま!!」


「いえ、俺はみんなが考えてくれたものを、全部作るつもりですけど」


 俺は言った。

 ソフィア皇女とアグニスの目が点になった。


「魔王陛下と宰相閣下、ソフィア殿下とアグニス、俺とメイベル──3組にアイディアを出してもらって、それを全部作るつもりなんです」

「……そうなのですか?」

「……そう、なので?」

「リアナ殿下と大公さまは、すぐに魔獣調査を始めるでしょうからね。あの方々が魔獣の召喚者を見つけ出す前に、こっちも犯人の目星をつけておきたいんです。だから、コンペをする時間はないかなー、って」


『ロボット掃除機』本体の作り方は、なんとなくわかる。

 あとは効率的な移動方法だけだ。

 希望する移動方法は、動きが速くて、障害物の踏破能力が高くて、魔力的に低燃費なもの。

 それを思いつければ、すぐに作れる。

 だからコンペをやるより、作った方が早いんだ。


 それにルキエと宰相ケルヴさんを巻き込めば、製作許可が取りやすいからね。

 というか、デザインを送ってくれた時点で、『ロボット掃除機』を作るのを許可してくれたことになる。うん。完璧だ。


「というわけで、お願いできますか? できれば、一両日中に」

「一両日中に?」

「ざっくりしたアイディアをいただければいいです。あとは、俺が形にしますから」

「承知いたしました。トール・カナンさま」


 ソフィア皇女は部屋着の裾をつまんで、一礼した。


「国境の治安のため、トール・カナンさまのお役に立つため、このソフィアが『ロボット掃除機』の移動方法を考えてみせましょう」

「やってみるので!」


 ソフィア皇女とアグニスは、がしっ、と握手。

 ふたりでアイディアを出すことを約束してくれた。


「それでは、アグニスさま。今日はここにご宿泊ください。ふたりで知恵を出し合うことにいたしましょう」

「え……で、でも、今日は帰る予定なので……」

「せっかくいらしたのです。ゆっくりしていってくださいませ」

「……アグニスは構わないので。でも、トール・カナンさまは?」

「俺が皇女殿下の宿舎に泊まるわけにはいかないですからね。今日は、町の宿に泊まります」


 俺も今晩は宿でゆっくりして、『ロボット掃除機』について考えよう。

 明日になったら工房に戻り、メイベルと話をして、試作品を作ればいいな。


「護衛は、ソレーユとルネにお願いします。なにかあったらすぐに連絡しますよ」

「……トールさまが、そうおっしゃるのなら」

「アグニスさまは責任をもって、このソフィア・ドルガリアがお預かりいたします。また、トールさまの身の安全も、私が保証いたします」


 ソフィア皇女は膝をつき、俺の手を取った。


「明日になったら、アグニスさまと知恵を出し合った成果をお目にかけましょう」

「お目にかけますので!」

「よろしくお願いします」


 俺はソフィア皇女とアグニスに頭を下げた。


 それから俺は、ソレーユとルネ (羽妖精の姿に戻って、ソフィア皇女の寝室で昼寝してた)を連れて、町の宿へ。

 他の羽妖精にお願いして、メイベルに「今日は町に泊まる」と伝えてもらった。

 返事はすぐに戻ってきた。

 ついでに、メイベルが考えた『さいきょうのロボット掃除機』の絵もついてた。

 さすがメイベルだ。参考になるな。


「それじゃ、ソレーユとルネは先に寝てて。俺はもうちょっと作業を進めてから眠るよ」

「却下なの」

「それはいけないのでございます!」


 あれ?

 ソレーユとルネが両腕で『バツ』印を作ってる。なんでだ。


「メイベルさまが教えてくださったの。トールさまが『もうちょっと仕事をしてから休む』とおっしゃるのは、夜更かしするときの合図だって」

「しかも、新しいマジックアイテムを考えているときは、徹夜の危険性があるそうでございます」


 ……さすがメイベル。


「ここは人間の土地でございます」

「なにがあってもいいように、体調を整えておく必要がございます」

「無理なお仕事は、このソレーユが許さないの」

「ルネも許可いたしません」

「「ちゃんと寝てください。さもないと魔王陛下にいいつけますよ?」」


 じーっとこっちを見るソレーユとルネ。

 俺は両手を挙げた。

 降参だった。


 しょうがない。今日は素直に休もう。


 それから俺は、軽く仕事をして──

 その間にソレーユとルネには『フットバス』 (簡易倉庫から出した)に入ってもらって──


 そのまま、身体がほかほかになった二人を湯たんぽ代わりにして、眠ったのだった。







 ──同日、魔王城で──







「陛下にお願いがございます」


 ここは、魔王城の玉座の間。

 本日の執務を終えた宰相ケルヴは、魔王ルキエに向かって声をあげた。


「トール・カナンどのの依頼を、このケルヴに任せてはいただけないでしょうか?」

「『ロボット掃除機』の件じゃな」

「はい。移動方法について、このケルヴひとりで考えてみたいのです」

「どういう心境の変化じゃ?」


 玉座についた魔王ルキエは、不思議そうに首をかしげた。


「お主はトールの作るアイテムを、いつも警戒しておったではないか」

「おっしゃる通りです。そして、あの方はいつも私の予測を超えて来ました」


 宰相ケルヴは、真剣な表情で、


「私はいつも、トールどののアイテムにおどろかされてきたのです。ですが、陛下にお仕えする宰相として、負けたままではいられません」

「トールは勝ち負けなど気にしてはおらぬと思うぞ?」

「わかります。ですが、一度くらいはトールどのをおどろかせてみたいのです」

「なるほど。ならば、任せるとしよう」


 魔王ルキエは認識阻害の仮面をかぶったまま、うなずいた。


「お主の気持ちもわかる。魔王の高官としての発想力を、トールに見せつけるのも面白そうじゃ。ケルヴよ。やってみるがいい」

「御意!」

「しかし、残念じゃな」

「……と、おっしゃいますと?」

「うむ。起伏や障害物の多い場所を踏破するのに、余は蜘蛛型の『ロボット掃除機』を提案するつもりだったのじゃ。『魔獣ガルガロッサ』からの発想じゃな」

「…………」

「じゃが、これも良い機会じゃ。ケルヴに任せるとしよう」

「……陛下」

「なんじゃ」

「陛下が先におっしゃってしまったら……私はそのアイディアを使えなくなるのですが。それは私ではなく、陛下のアイディアということになってしまいますので……」

「……あ」


 言葉の意味に気づいたのか、ルキエは口を押さえて、


「す、すまぬ。お主が同じものを考えていたとは知らず、つい口をついて出てしまった」

「……さようでございますか」

「だが、問題はあるまい。ケルヴならすぐに新しいものを思いつくじゃろう。そんなに肩を落とすことはない……え、部屋に戻って考える? そうだな。それがよかろう。そうじゃな、落ち着けば、すぐにいいものが思いつくじゃろうよ。例えば馬のような四足歩行型や、獣のようなしなやかな──」





 こうして、魔王領と、ソフィア皇女の部隊による『合同魔獣調査』の準備は進み──

 その合間に『ロボット掃除機デザインコンテスト』も、開催され──



 メイベルのアイディアを受けたトールと、仲良く話し合うソフィアとアグニス、そして頭を抱える宰相ケルヴによって、新たなるマジックアイテムのデザインが生み出されていくのだった。



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