第49話 人生たのしまない会

いつもの時間、いつもの徒歩通勤、いつもの街頭、いつもの電柱にふと目線を上げる。


「人生楽しまない会」


数百メートル続く各々の電柱に雑な宣伝チラシみたいのが貼ってある。


「人生を楽しまない会か…それもいいかも」


男は入会用電話番号をメモル。




いつもの早朝時間、いつものランニングウエア、いつもの爽快な汗、いつものコースでふと走りながら電柱に目線を向ける。


「人生たのしまないかい」


数百メートル続く電柱のそれぞれに同じチラシが貼ってある。


「人生をもっと楽しんでみるか」


男は入会用QRコードを読み取り、ランニングに励む。










「ようこそ 人生をタノシマナイカイへ」


「楽しめないと思って来ていただいた方は楽しむ部屋へ、そしてもっと楽しみたいと思って来た方は楽しまない部屋へお入りください」



人生は確実に選別さている。無作為に…偶然的に

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