初恋と告白

『みわちゃん。好きだよ』



 そう言って、咲人さきとは遠い所へ行ってしまった。



 あの言葉の意味は何?



 私に何を伝えたかったの?



 もう二度と話せない彼に、今にも問いつめたくなる。



 なんでいなくなったの?



 私を置いていかないで。









「私も好きだよ。咲人」




 私はこの先、誰とも恋は出来ないだろう。



 君のことを忘れられないんだ。






 ___ガチャ




「えっ……」



「誰のために泣いてるの?」



「あなたには関係ない」



「そんなやつのこと忘れて、俺にしてよ」




 ドキッとした。



 けど、私はもう、無理だと思う。



「ごめんね」



 私の恋は実らない。





「絶対諦めないから!」




 後ろで彼がそう叫んでいた。




 誰か私に、幸せの意味を教えてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る