短編集 恋愛編

花空

ホワイトデー

「今日なんの日か知ってるか?」

「えっなんの日?」

「お前知らねえのかよ。じゃあ教えてやるよ」

 そう言った、気がつくとれんの顔が目の前にあった。

 チュ___

「えっ」

「これで分かったか?今日は何の日?」

「っ。ホ、ホワイトデー」

「正解!お前俺に渡しといて忘れんじゃねえよ」

「だって、あの後蓮あまりにも普通なんだもん。考えたくなかったし……」

「俺はお前に告られて嬉しかったんだよ」

「そんなわけ……」

「俺がこんなことで嘘つくと思うか?」

「わかんないじゃん」

「なんだ?もう1回キスされたいのか?」

「お願いだからやめて!ドキドキが止まらないから」

「わかったよ。そのかわり、これからは俺たちはカレカノな?」

「え?どういう」

「だーかーらー、俺は……お前が好きなんだよ。分かったか」

「ほんと?」

「ホントだよ。俺が嘘つくわけねえだろ?」

「うん!ありがとう」


 今日は、最高の日になりました!

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