朝昼晩


 夜を編んだ街灯の線

 冷たいコンクリートが

 少しだけ明るくなる

 向こうからは

 朝が聞こえる

 東側の温度


 開いたばかりの本屋へ入り

 夜の9時から

 ずっと立ち読みをする 

 冬の本棚が軋む

 紙の白さに寒くなった室内

 

 駅前のロータリーに

 夕陽が満ちて

 針葉樹が色付くと

 曇り空と一緒に夏が来る

 

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