鉄塔
嫉妬をした鉄塔の脈は
空の上に一際つよく
赤い線を引いている
雲は海の彼方から
道は谷の奥底から
人は太古の昔から
商業ビルを本にして学んだ鉄塔は
重い頁が開けなくて
今日も少し読んでは放ってしまう
4本の足の下に
祈るだけでいい
化石が眠るはずだ
そう考えると
眠い網目状の青空が
灰のように分裂していく
泥に溶けた飛行機は
化石になるのではないか
博物学は街に無いので
商業ビルの本の上には
答えが見つけられなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます