第20話 日常への回帰
朝、九時前。
屋上のプレハブ小屋の戸を開けると、いつも通りにオッサンが寛いでいた。
「おはよー」
「お、おはようございます……」
まるで何事もなかったかのように、雑誌を読んでいる。
「昨日はお疲れさんだったなー」
「……はい」
何事もなかったわけがない。
「あの、オッサンはずっとこういうことを、してるんすか?」
「俺みたいな社会不適合者にも使い道はあるってことらしい」
オッサンは自虐的に嗤ってそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます