第2話 母の予言

ある日のこと。


久々に母と夕飯を食べた。


「miko…いつまで冴えない顔してるの?」


「ん?そんなことないよ…うそ、

そんなことあるわ。」


「あんたねぇ、幸せ逃げてくよ?」


「幸せって、どうやったら手に入る?

あっ、恋愛の、幸せね?」


「こっち見なさい」


「え?」


間抜けな顔で母の目を見た。


眉間にシワが寄っている、

あっ、これは占ってる…。


そう、私の母は不思議な力があり、

物凄いスピリチュアルを持っている。


「んん?」


「え?なに?」


「やだ…」


「え?!なに?やだよ!なにさ!」


「海が見える。」


「海!?」


「なんだ?これ…魚?」


「魚!?」


「青い…ちがう…遠い…来てる」


「えっ、なに?わたし知り合いに漁師なんていないよ!?笑」


「ちがう、あぁ、その人、彼女がいるわ。今」


「いや、訳ありすぎwごめんけど、大丈夫だわ。その人。」


「でもね、あんたと出会って、彼女と別れて、あんたのとこに来る。」


「どういうことw都合よくない?笑」


「とにかく、もう来てるの、すごく近くまで。

最近、ほのかと連絡取ったって言ってなかった?」


「あぁ、うん。取った!久々にね。」


「ほのかといたら、いいことあるかも。」


「いいこと!?

え、新しい出会いってこと?」


「これより先は見えないお母さん。

でも、miko。たまには人を信じてみたら?」


「……」


そういって、お母さんとの食事は終わり、

半信半疑だけど、早速ほのかに連絡をしてみた。


" お疲れ様!近々、お茶でもしない?"


" おっけー!明後日は?"


"いいよ!19時にあそこのカフェで!"


"はいよ!"

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