1万km離れた恋物語。

miko

第1話 もう疲れたんだって。


「別れよう。」


「俺もそう思ってたんだよね。何か、mikoのこと幸せにできるかなって、不安で…」


「うん。わかってたよ。ありがとね、」





はぁ 。



また、ほらね。



ガチャっ



「おっ!おかえりー!ねぇ、冷めるよ?」


「あ…すみません!あ、先輩…?」


「??」


「…別れました」


「えっ!?!?うそー!なんで!?いま!?

タイミングよ!まじうける!笑」


「はい。。もういいんです。」


「うーん…そう。まぁ、ならいっか!!!笑

早く食べなさい!先、戻ってるよ! 」


「はい!すぐ食べて向かいます!」



バタンっ ー


先輩が去った後、私は冷めたお弁当に向かって

溢した。


「もう疲れたんだって…」


昔から、人の思うこと、気持ち

色々なものが嫌というほど見えてしまう私は

恋愛に対してもそう。

初めはいいんだけれど、何か不満ができると、すぐに相手の図星をついてしまう。

言われた男はもちろん、面倒くさくなる。

早い話、可愛気がないのだ。

理屈を並べて話すのは得意だ。

その瞬間、やってやったぜという気持ちにもなる。


でもそれもつかの間、

最後に残るのは心の傷だけ。


そして便利な言葉を使う。


「これが運命だから。」


お弁当に蓋をして、気合いにほっぺを叩き

午後の仕事に戻った。


癒されるのは、子どもたちの笑顔だけ、

あぁ 今日も仕事に救われた ー


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