メイドさんがやって来た

hiro

第1話別れと出会い

「別れよう僕たちもうむりだよ流石にこれは許せない」

「うんごめんなさい。本当にごめんなさい」


黒木蓮高校1年の春休みの出来事であった中学の頃から付き合っていた前川梨花に浮気された別れた。前から兆候はあった。あったけどあったけどさ.....それでも信じてたんだよ僕は地元を離れたけど月2、3ぐらいでは会いに行ってた連絡も毎日してた...

なんだろ何が悪いんだろその日の帰りの新幹線でずっと考えようとしたでもなんか涙出てくるし怒りも湧いてくるしなんだよこれ

この湧いてくる悲しみと怒りのやり場に困りながら帰宅するともう何もする気は起きなかった


「あーもうどうでもいいや」


梨花は幼稚園の頃からずっと一緒だったこのまま2人でずっとずっと過ごしていくんだとばかりおもってた。思ってたんだよ...


もう何もする気は起きなかった



4月学年が1つ上がり高校2年になった

結局春休みの残り1週間はずっと家に引きこもって生活していたずっと隣にいた彼女との別れはそう簡単に割り切れるようなものではなかった


久しぶりの学校は正直行きたくなかったHRと始業式が終わり帰ろうとしたところ廊下で呼び止められた


「よう黒木久しぶり何組になった?」

「ああ巧か久しぶり10組だったよ」

「10かー俺は5組なんだよねまあ文系と理系違うししょうがないか」


如月巧彼は去年クラスが一緒で席が近かったことから仲良くなった友達だ巧は文系地理クラス僕は理系物理クラスだ


「で春休みはどうだったんだ彼女とは」

「別れたよ」

「そっかまあとりあえず落ち着いてこ怒っても自分を責めてもいいことないし」

「ああうんまあそうだな」


学校から帰宅すると特にやることもなく


「何しよう」


ピンポーン


あれなんだろうネットではなんも頼んでないし

扉を開けるとそこにはメイド服着た人がいた は?


「えっとどちら様?」

「メイドですよ」

「いやそれは見ればわかるけど」


目の前に居たのはメイド服を着た美少女とかいうのだからかなりおかしい


「家間違ってません?」

「えっとあなたは黒木蓮さんで間違いありませんね?」

「あってますけど」

「じゃあ問題ないです入っていいですか?」

「は、はい」


家に異性が入ると言うことはここに引っ越してきてからは初めてだった思えばこの前まで付き合っていた彼女も結局ここには来なかった


「ということであなたの母親の黒木由紀さんから依頼を受けてやって来ました」

「はあ」

「住み込みで働いて欲しいと」

「.........は?」

「私は16歳の高校2年ですが問題はありません去年までの3年間メイド留学でイギリスにいましたから」


住み込み?メイド留学?イギリス?えこいつ俺と同い年なん!?


「由紀さんからは空いてる部屋が一部屋あるからそこを使っていいと言われたのですが構いませんよね」

「えっとちょっと待て整理するから」

「えーっとあなたは俺の母親に頼まれてやってきてここで住み込みで働くと」

「はいそうです。これからよろしくお願いしますね蓮さん」

「えっと学校学校はどうするの」

「それなら問題はないですよ蓮さんと同じ学校で同じクラスで明日から通いますからほんとは昨日帰国する予定だったんですけど飛行機が動かなくて」

「はあなるほど??」

「とりあえず話はここまでにして今日からよろしくお願いしますね」

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