第3話教習所にて勇者と初心者レベル

さてと、取り敢えずイサミちゃんの為に剣技の教習所へと到着。


色々と手続きが面倒なので変わりに手続きをする事で頼れる男アピール!


惚れてくれて良いんだぜ?




「すみませんブレイブさん。手続きは苦手で、取り敢えずゲームの経験は無いから今から受ける教習も上手くやれるか不安ですね。」


「いやいや、ユウちゃん。ゲームとは言え、現実と変わらないように動けるし、倒されても教習所ならデスペナルティは無いから気軽に行って良いから」


不安がる女の子を安心させて優しさアピール。良いぜ!良いぜ!抱き締めてくれてもよ!


因みにこのゲームはシステムのアシストで運動が苦手だとしても身体が勝手に動き行動してくれたりする。




「はい、では教官の胸を借りるつもりで行ってきます」


張り切って教習フィールドに入るユウちゃん可愛いな!因みに俺とオーマちゃんは観客席で見ている




「ヨロシクお願いします」


「フム、礼儀正しく結構。しかし模擬戦では手加減無しだ」


ユウちゃんが深々と教官NPCのマッチョで上半身裸野郎に頭を下げる。


と言うか教官の癖に上半身裸なんてセクハラだろうがよ。ユウちゃんは可愛んだから手加減して怪我一つさせるなよ!




ーーーーーー


十分後


「初心者の割には中々やるな」


「ありがとうございます」


時間は十分程立ったが、二人共ノーダメージ。初心者の筈なんだけど現実で剣道でもしてるのかユウちゃんは教官の攻撃を的確に受け流している。とは言えユウちゃんもステータスが違いすぎて攻撃をしてもアッサリと教官に受け流され一進一退の攻防が続いてる




「アッ、設定で色々と変えられるんだ。えっと、邪魔だしOffoff」


ユウちゃんは教官との戦いで色々と試行錯誤してたらしくステータスに付属する設定に気付いたようだ。




因みにステータス等も周りには見れないが自分だけには見えるようになっており、システムのアシストをオフにしたりも可能であるが、アシストをオフにしても不利になるだけだから誰も設定を弄ったりしないんだよな




「えっ!ユウちゃんが消えた!」


違う違う。一瞬で移動したんで消えたように見えただけだけど、アレ魔法騎士がレベル30で覚えるターボスラッシュ…だよね…?何で初心者が使えるの!




「クッ、だが甘い」


うぉ、流石教官NPC一瞬で間合いを積めて上段切りを放つターボスラッシュに反応して剣を受け止めたよ!って、あれ?剣を握ってる筈の白魚のように細いユウちゃんの指が剣の柄に無い!




「教官良い勝負でした。ありがとうございます」


へっ?剣を手放してフリーになった両手で!右の拳が教官の腹に突き刺さり込められた魔力が解き放たれ小さな爆発が起き、教官が浮かび上がり続いて左の拳が浮かび上がった教官の顔に突き刺さり吹き飛ばしたぁぁあ!うわっ、教官白目を向いて気絶してるよ。


アレは格闘家レベル25で覚える爆裂拳!


いやいや、何で魔法剣士が格闘家の技使えんの!




えっ!ユウちゃんって素人だよね?俺がコーチで仲良く彼女ゲットだぜ作戦はどうなるの?




「なるほど、このゲームは面白そう…次はオーマも訓練行く」


「いやいや、オーマちゃんストップユウちゃんを待ちましょう!」


気絶した教官の手当てをしているユウちゃんを置いてオーマちゃんが移動を始めた




と言うか、初心者がまず勝てない位強い教官に何故勝てたのかとか、魔法剣士なのに何故他のジョブのスキル使えたのか聞きたいんだけどぉぉお


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