ちいさなかけら
ちいさなかけらを拾った
誰かの心のかけらだった
ちいさなかけらは、あまりに脆くて、
拾った瞬間から手のひらで砕け始めた
僕は手でそれを払った
手が洗いたくなった
ちいさなかけらが生まれた
僕の心のかけらだった
ちいさなかけらは脆いくせに
触ると手が切れそうだ
原石を綺麗にするため
刃を入れ、手を入れ、やすりをあてがう
磨かれた石
足元に切れたかけら、積もった粉
僕の心のかけらはゴミなんだろうな
きっと、磨かれた、原石の方も
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます