意味のない繊細な感じ


 繊細な人間ではない

 ただ細かい


 弱いだけ


 自分だけが、繊細だと勘違いして

 やすやすと地雷を踏み抜いていたことが

 いままでの人生だった



 誰も気にしてないはずなのに



 誰かに言われて、それを信じた。


 そうだそうだ、誰も気にしていない。

 そんなこともない。後ろに付くフレーズ。

 まぁ、俺は気にするけどね、のかっこ。



 誰も気にしてないことを気にしてる。誰も知らない秘密。


 ふと、誰かの書いた文章に

 あの日に感じた、本当にささやかな嘘の匂いを感じる。同じ秘密。


 あぁ、俺もああいうことをしていた。

 背中に感じる、軽くて、薄くて、

 ちょうど眠れなくなるくらいの罪の存在

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