第17話 赤い影
昨日、街を歩いている時『赤い影』を持つ少年に出会った
何度見ても、彼の後をつく影には黒さはなく、赤かった
僕は自然と彼のの跡を追う
赤い影は足早に、ビルとビルの間の袋小路へと消えた
昔、家族旅行に行った時、赤いフクロウを見たような記憶を思い出す
翌日、赤い服を来た幼い少女を見かけた。怖くて、あとは追わず「あっ と」目を覆った
すると同時に両目をつぶってしまったのだが、普通は真っ暗なはずなのに真っ赤になった
無意識的に目を開けると、周りの情景が全て赤くなった。
夕方でもなかった
僕は恐怖で自宅から外出できなくなった。
自宅の赤いものは全て処分した
冬もストーブはつけなかったし、ガスコンロも使わない
食料を買うため1ケ月に1度外出する。久々にその日は気分が良かった
恐る恐るあの袋小路に行ってみると、赤いフクロウが袋小路の擁壁や道路、側溝などを喰いちぎっており、その先には赤いレッドホールのような空間が僕を待ち構えていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます