第17話 赤い影

昨日、街を歩いている時『赤い影』を持つ少年に出会った


何度見ても、彼の後をつく影には黒さはなく、赤かった


僕は自然と彼のの跡を追う


赤い影は足早に、ビルとビルの間の袋小路へと消えた




昔、家族旅行に行った時、赤いフクロウを見たような記憶を思い出す




翌日、赤い服を来た幼い少女を見かけた。怖くて、あとは追わず「あっ と」目を覆った


すると同時に両目をつぶってしまったのだが、普通は真っ暗なはずなのに真っ赤になった


無意識的に目を開けると、周りの情景が全て赤くなった。




夕方でもなかった



僕は恐怖で自宅から外出できなくなった。




自宅の赤いものは全て処分した




冬もストーブはつけなかったし、ガスコンロも使わない




食料を買うため1ケ月に1度外出する。久々にその日は気分が良かった




恐る恐るあの袋小路に行ってみると、赤いフクロウが袋小路の擁壁や道路、側溝などを喰いちぎっており、その先には赤いレッドホールのような空間が僕を待ち構えていた

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