オンリーワン思考が、ヤバイ理由

【vs志磨遼平】オリジナリティを追い求めた結果、恐ろしい事態に!? 孤高の男が陥った苦悩とは? 【山田玲司切り抜き】


 より。



 山田玲司さんのチャンネルにミュージシャンの志磨 遼平さんがゲストに来た時の話。


 高1で学校をやめた志磨さんは周りが勉強している間に大量の読書をして、教養を身に着けた。

 レコードもいっぱい買った。

 

「孤高のアーティストになる!」

「誰にも似ていない、唯一無二の男になってやる!」


 その気持が、モチベーションだった。



 で、バンドを結成し、実際にオンリーワンのミュージシャンとなった。


 そして20代なかば、になって、あることに気づく。


 当時、

「自分はたしかに、オンリーワンになった」

 という自負があったという。

 

 だが同時に、こうも思ったそうだ。


「せやけど、孤高の男に誰が共感してくれるねん?」


 と。


 ようは「孤高っって、大成してるんかいな?」と迷いが生じたのだ。


 山田玲司さんはその話を聞いて、

「シュレックみたいwww」

 と爆笑。


 渋谷公会堂や武道館でライブして、ビートルズの聖地でレコーディングまでして、その結果たどり着いた境地がここというのがすごい説得力があると。


 先生も、テンプレがいかに大事かというのを心得ていた。


 連載最初のページも

「学校に遅れそうになってパンを加えて走るJK」

 のシーンだったらしい。


 で、それでいいという。


 アーティスト側は、

「常に予想できないことをしよう」

 と思う。


 が、編集さんたちは、

「ある程度売れる見込みを予想できるもの」

 を好むという。でないと安心しないと。


 なので、前衛的・挑戦的な作風はちょっと敬遠されてしまうのだ。


 これはオレも、思うところがある。


「色々やってみたけど、テンプレとかお題とかやってみて、そっち路線もありやな」


 と最近は思えるようになってきた。


 相手の要求しているものに、自分のスキを打ち込んで放り投げてみるという手法を最近はやっている。


 よく最近、オレがpixivやモノガタリーなどに出没している理由がそれ。


「誰がなにを求めとんねん」というのを探している。


 で、うまいこと自分に寄せていくスタイルを作っている感じだ。



「好き」と「エゴイズム」って、実は似ているようでぜんぜん違う。



 ただ、色々と試してみないとこの感覚・感触の違いはわからない。

 同じコミュニティにいてもそう。

 自分はいいと思っていても、まったく違うコミュニティでは、通じなかったりする。


 ただ、訓練でこの格差は埋められる。安心していい。


「何事も、訓練次第でどうにでもなるんやな」

 

 と、改めて思っている。

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