第7話



 それから数週間がたったある日

 

「よう、洋」


 先輩がやって来た。

 

「悪いな、ちょっと時間がかかったが揃ったぞ」


 先輩に紙を渡される。

 

 紙には写真と履歴が書かれており、しっかりと個人情報が載っていた。

 

「あと、こいつら常習犯だな。


 いろいろとやってくれてるから、そうとう恨み買ってるぞ」

 

 そうして先輩の話を聞いていくうちに自分が信じていたものが

 

 脆く崩れていくのがわかる。

 

 俺はもうダメかもしれない。


「先輩、俺やっぱり」


「そうか、分かったよ。お前は悪くないからな」


 そして俺は先輩に言われるままに服を着替え

 

 これから俺がする事を教えてもらった。

 

 それを聞いも俺は何も疑問なんて思い浮かばなかった。

 

「洋、お前はこれから正義をしに行くんだよ」


 そう、俺は正義をしに行くのだから。

 

 

 

 

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