シスコ村 短編集

シスコ村

ホラー映画を懐かしく思う夜の宇宙人

私は中年男性だ。

40代前半の独身。。

両親と妹、二人の姪達と一緒に地方都市に一軒家を構えて住んでいる。


先日会社の健康診断を受けたのだが、毎回採血の度に気絶をしそうになる。


血がダメなのだ。

血を見ただけで気絶しそうになる。


いつ頃からか解らないが私は血液を見ると気が遠くなる風になったようだ。


私は若い頃にホラー映画やスプラッタームービーを好んで見た。

好きな音楽はヘビーメタルやスラッシュメタルで悪魔や殺戮シーンがある映画を好んで見た。


恐ろしい、、

当時の自分が何を考えていたのか全く解らない。

そんな事を考えながら働き友人達と遊び恋をしていたと思うと、どんな原理で自分が動いていたのか本当に気になる。


正直な所、ある夜に宇宙人がやって来て本人も知らない間に中身が入れ替わったんじゃないかと私は本気で思っている。


他人事として聞いてる若者よ、君もある日に宇宙からの来訪者に乗っ取られて中身が入れ替わるぞ。


そして採血の度に卒倒しそうになり、その度に先輩の宇宙人からの忠告を思い出すのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る