rapidshare 一話完結

男は都市を疾走した。


疾走<<<<非常に早く走ること




男は屋台の脇を疾走し、赤い口紅をしたキレイな女達をすり抜けて、老婆とホームレスを罵りながら何かの中毒者のように走った。


夜を抜け、ウサギの背中を追った。


ウサギは言った。



『オレの財産の15%を3年後にお前にくれてやろう。

 

オレの今の財産は10万円だ。3年後には1000万円になるだろう。

 

そうすれば、お前は1000万円の15%つまり150万円を手に入れる』


『3年待つだけで150万円だ』


ウサギは言った『だからこの8万円は私にください』


男は当然納得がいかなかった。


納得もいかないし信用も出来ない。


しかし8万円はウサギの手に奪われた為必死に追いかけている。


男はウサギを罵った。


罵り罵り、罵った。



復讐するは我にあり!


兎の逃げ足はとても早かった!

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