第3話 進学と就職
ふぅ・・・。なんとか突破はできたよ。多少の肉体的痛みは伴いましたがね。だってぶつかってくるんだもん。
でもね・・・幸せなひと時でした。いやMっ気があるわけじゃないんですよ?ぶつかるお姉さんの柔らかい肌の感触が・・・。野郎も混じっていたのは残念だったが、時折香るお姉さん達のいい匂いが・・・。違うんだ・・・お巡りさんオレじゃない。オレはやっていない。
あれ?あの子動いてないな。もしや待っていてくれたのか?ポジティブにそうゆうことにしておこう。気を取り直して・・・それでは隣の場所をキープするとしましょうか。エチねぇすまない。オレは行かねばならないんだ。
とうとうきてしまった。最高のポジションだ。彼女の左斜め後ろ。ステージと彼女を視界における場所だ。一等地ゲットだぜ!
なぜここまできたかと言うと・・・。
それは・・・。
超絶タイプだったからだ!
やばい、ぱない、わーい。
彼女は三種の神器を兼ね備えた理想そのものだった。
どんなのがタイプ?
まず、すらりとした長身と細身。
次に、幼女っぽさを残しつつも少しキツめのロリ顔。長すぎず短すぎず絶妙な長さのサラサラの茶色のミディアム。
そして最後に、貧乳だ。
つるぺた絶壁でもなく、巨乳じゃだめ!
貧乳、そう貧乳だ。
おっ!急にこっちを向いた!!可愛いすぎる・・・。お顔が絶妙な角度に傾いてこちらを見てらっしゃる。心拍数が上がってしまう。そんなに見つめられると溶けてなくってしまいますよハイロリさん。
ハイロリ?
説明しよう!!
ハイパー、ハイブリッド、ハイスペックなロリさんだ。
ロリだけど、ロリじゃない。
ロリじゃないけど、ロリ。
ハイロリとはロリを超越したロリなのだ。
ハイロリさんからいい匂いがする。心地よい香りがさらに心拍数を上げる。これが天国というものなのですね!!さっきから視界がハイロリさんで固定されてしまっている。一目惚れというやつなのかこれは!!イエス!ハイロリ!!
「ただいまより、ガイダンスを開始致します」
エ、エチねぇ違うんだ!いや付き合っていないんだから浮気じゃない誤解だ!
どうしたものか。エチねぇの話をスルーするのは今後の流れ的にまずそう。だがオレはハイロリさんへの視界は固定しなければならない。いや固定する!それは決定事項だ。とうとう必殺技を使う時がきたようだな・・・。疲れるから使いたくないんだがそうも言っていられないようだ。
目を閉じる。
全意識を自分の体に集中する。
そこから嗅覚はハイロリさんへ。
聴覚はエチねぇの方向へ。
次に・・・。
右目はハイロリさんへ固定。
左目はステージの方に固定。
よし脳内で分割されたな!とても疲れるんだよこれ。昔から両目で違うものを見たり、脳内で同時進行で複数のことを処理するのは得意だったんだ。
あぁハイロリさんの横顔も素敵でございます。あぁ匂いも素晴らしい。
ステージに現れた人はよく見る人だった。
「ようこそお集まりくださいました。国民の皆様のご参加に感謝致します。今回の件は国が携わっているのでご安心ください。」
首相じゃないですか。えぇ・・・なにしてるんですかあの人。国が拉致事件を認めましたよ。あぁ・・・また文句言ってる人がいるな。自己責任なんだから静かにしておけって。校長先生の話はつまらないけどさ、聞いておこうよ話進まないから。
「がたがた抜かすんじゃねえ!!てめーらの意思で決めたことだろうが!!」
えぇ・・・。みんなも静かになっちゃってるよ・・・。こんなキャラだったの・・・???これが鬼の形相というやつか。仮にも国のトップ。そういう一面も必要なのだろうか。校長先生は力尽くで事件を揉み消してたんですかね?頭の中でお花見して問題を起こさないような人と再婚したいな。
あぁ癒されるううう。いい匂いですよハイロリさん。
「ご協力ありがとうございます。では、プロジェクトリーダーよろしくお願いします」
表情がいつもの校長先生に戻ったな。プロジェクトリーダー?どちら様ですか?
白衣に身を包んでいる女性が現れた。んー・・・きっと年下だな。若いのにリーダーですか。才女とはこうゆう人のことなのね。残念ながらタイプではない。でも両目に花ということで・・・せっかくなので盛り上がっていこう。
さぁ!知的なお姉さんきましたよ!!
右にはハイロリさん
左にはお姉さん
ありがとうございます!!
「突然ですがこれから約10年後、人類は未曾有の危機にさらされます。宇宙の彼方より、私達よりも高度な技術を持っている者たちが飛来し滅ぼしにきます。
そのため危機に対抗し得る戦力を育成。確保することが本プロジェクトの目的です。なおこのプロジェクトは世界各地で同時刻開始しております。
本計画はフルダイブVR技術。他文明産の高度な技術を用いられております。
集められた皆様は
年齢 15歳〜45歳
1、各校から学業成績が優秀だった者
2、運動分野で優秀な成績を残した者
3、個、集団戦闘能力が著しく高い者
4、各分野で異色の才を発揮してる者
何れかの条件を満たしている優秀な方々でございます」
ふむ。オレは1であろうな。他は該当している気がしない。
いい匂いだな。ハイロリさんは4だろうきっと・・・。輝いていらっしゃる。
ところで途中で誰も野次をいれなかったのはなぜなんでしょう?
ん?あぁ・・・。声が出せなくなってるやつですね。これも未知の技術ってやつですか?おとなしくイエスマンになるのが最適解のようです。じゃないと頭ぶち抜かれるぞ。校長先生に。まさに今の社会を表してるかのようだな。
知的お姉さんは続きを話し出した。
「皆様には選択肢が2つ御座います。
1、仮想空間での修行
難易度・・難しい
2、異世界での修行
難易度・・極めて難しい
1番は死の危険性はほぼありません。
2番は死の危険性はとても高いです」
選択肢は全部難しいハードな世界だった。仮想空間に進学するか、異世界に就職するか選ばないといけない。運命の選択といったところか。
あれ?ハイロリさんが急に笑顔になったぞ。
て、て、天使がいらっしゃる・・・。
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