プロローグ

GM:後夜祭も終わり、生徒達が帰った頃。

 青い髪の少女が一人誰も居なくなった校庭を見つめていた。

舞香:「だったら、その責任は持ちなさいよ!」

GM:彼女の言葉が頭から離れない。

 いつまでも悩んでいた所で、自分に答えなど出せるはずがないと知っていても。

 それでも前に出る勇気が、あの隣人の様に想いを告げる勇気が出ない。

結塚晶:「未熟者だな、私は」

GM:誰も聞いていないからこそ、少女はそう呟く。

 後で話がある、とは言ったものの何を話せば良いのかは全く見当もついていない。

 自分がどうしたいのか。それすらも曖昧なままだ。

 しかし、確かなことは一つだけある。

 "私"はひとりの人間として、皆の傍にいたい。

 今にも崩れそうな頼りない決意を胸に、少女は帰路につく。

 今度こそ、きっと上手くやれる。

結塚晶:「私はもう、これから先は間違えない」

GM:そう、自分に言い聞かせながら。


【トレーラー】

混ざりものの街を焼き払い 穢れた思い出を浄化する

忌むべき煤さえ払ったなら そこに残るのは愛の残滓

どれだけ今が輝けど 晴らせはしない影がある

目を逸らし 忘れたふりをしていても

私の始まりは どうしようもなく歪んでいた

ダブルクロス The 3rd Edition 『Inside Destruct』

ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。

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