映画よりも映画館好きな男子高校生・市川新太郎が、悪名高いヤンキー少女・英詩子と偶然にも映画館で隣り合わせたことから始まる、映画館マニア同士の交流が微笑ましかったです。
映画館というのは特別な場所です。カップル客や家族連れ、友人連れ……見ず知らずの他人が集まって一緒にスクリーンを見つめる一体感。上映前のワクワクと胸が高鳴る期待感。映画館で食べるポップコーンとコーラの美味しさ。奥深い物語と映像美に心を奪われる陶酔感。エンドロールで余韻を味わい、シアターを出たときのフワフワとして地に足がつかない夢見心地の感覚。
映画館マニアの二人の映画館の楽しみ方に思わず共感してしまいます。現代は宅配レンタルやネット配信など自宅で映画を楽しむ方法も増えましたが、それでは味わえない劇場鑑賞の魅力を再認識させてくれる。
そして次第に映画よりも隣に座っている詩子を意識してしまう新太郎の初々しさにニヤニヤしてしまいます。二人の関係がどうなっていくのか見守りたい。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)
最初から軽快で話の回転が上手く回っている人物像、心底映画好きなストーリーがとても素敵でした。僕は映画館と言えば一人で流行っていたエヴァンゲリオンと、もののけ姫を連続で見たくらいです。カップルでもなかったし友達とも一緒でもなかったです。ちなみに治安が悪くかつあげが横行していました。人が増えるほど心も荒みますね。好きな映画はショーシャンクの空にとか海の上のピアニストとか好きです。アニメも好きですし幼女戦記も好きです。映画の話ばかりですが二人を表す言葉として適当だと思います。映画好きの小説を見たのは初めてではないでしょうか。なんだか嬉しいですね。これからも頑張ってください。応援しています。