中学生③

1度あることは2度ある


・三年生

再び学校へ通い始めた。だが、そんなに長くは続かなかった。6月にある体育祭が終わったあと、疲れたので休んだらそのまま行けなくなってしまった。ほとんど家にいた。


学校に通い始めた頃、Kくんに「最近また来てくれてて嬉しいよ」って言われたのを覚えている。それを言われた時はとても嬉しかった。


再び不登校になった頃、進学する高校について考えることになった。

明らかに今の状態だと全日制は厳しいため、昼間もやっている定時制の高校を受験することにした。私はそれに向けて勉強を少しづつはじめていった。



しかし、また事件は起きた。

私がつらくて希死念慮にまみれすぎて自殺未遂を繰り返してた頃、入院させられた。


入院生活は楽しくもあったし、苦痛でもあった。

最初に入れられた独房みたいなところは、トイレと布団以外何も無く、何も持ち込めないところだった。

その後は閉鎖病棟に移った。いろんな人がいた。同じ部屋の女の子は見舞いに来た母親によく叱られていて大変そうだった。


私は本を読んだり絵を描いたり、退院したあとどういうことをするかなどを書いたりしていた。もし気分がつらくなったらどういう対処をするかなどを紙に書いて先生にみせたりもした。はやく退院したいがためにいい子ぶっていた部分があるかもしれない。


入院している時に、親友から励ましのLINEがきた。とても心の支えになっていた。はやく退院して会いたいな、と思った。



入院中はこんな日々もういやだ。と思いつつ何もしなくてよかったのが心の隅では少し楽だった。


そんなこんなで退院した。



年が変わり、受験の季節になった。

試験の方はイマイチだったが、面接はそれなりに出来た。

無事合格した。


正直とてもほっとした。周りから遅れをとるのが怖かったのだろう。




中学生最後の日、Kくんと遊んだ。

内容はひみつだけど、とにかく楽しかった。



あっという間に中学生が終わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る