平凡な一日

@alphadead

プロローグ

 ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などと関係ありません。

 いかなる類似あるいは一致も、全くの偶然であり意図しないものです。






















 国は誰が動かしているのか、たぶん皆さんの答えは「政治家」とかというありふれた答えになるでしょう。確かに表面上はそうでしょうが、不正解である。


正解は「大企業をもつ金持ち」だ。きっと、皆さんは不思議に思っているでしょうけれど、物事の動きを見たときに必ず「大企業のお金持ち」が背景に絡んでいることは明白である。


 例えば、とある国の自動車の大企業が車の継続的な購買を催促するにはどうすればよいか?

目新しい物を発表して前代の商品の生産を停止させるなんて手はあるが、もっと簡単で確実な方法がある。

支持して支援金を出して政治家を当選させて、お願いして脅して無理やり自動車関連の法律を変えさせればいい。


そうすれば、権力で強制的に利益を得られるということができる。


 戦争はもっと分かりやすい例で、短期決戦で終わらせられるものを戦争特需のために「政治家」に助言誑かすして長引かせたり、しまいには新しく始めたりしている。


都合が悪くなれば、政治家を変えればいい。


そんなことを出来るのは、お金を彼らだからこそできることであろう。


バカバカしく、突拍子もない話に思えるだろうけれど、あり得なくはない話であり、信じるのはあなた次第である。






『All the world`s a stage, And all the men and women merely players.』

                ウィリアム・シェイクスピア         















 XXXX年X月某日


 某所


 いつから泣くことを忘れて、悲しみもことすら出来なくなったかは覚えていないが、ただ前へと進めるだけのことしか考えられないようになったのは、何回目かの部下の死を見届けたことあたりということだけは確かだった。


国のためと犠牲をものともせずに遂行することが使命という我々の幻覚に気が付いたのは良かったのかは分からないが、少なくとも後悔はしていないと思っていたが、やはり虚しさが消えずに胸の中で燻り続けて、最後にはやはり自分自身への憎悪がはっきりと浮かび上がった。


になるようなことは一切なかった。すべてはのためだけに我々は使われて、仲間が死んでいき、辞める前に私が用済みになった。


信じていた国はなく、大企業のでしかなかったという事実がことだけが辞めて分かったことであり、こんなことは当たり前なことかもしれないが、それは私という青年、いや大人を壊すには十分だ。


今の私は人の形をした空っぽな容器にすぎない。


そんな私が教師・・・傑作だな。


軍に入る前は現役の大学生で希望に満ちていたつもりだったが、悲しいことに少子化で多くの学校が閉校が合併に追い込まれた割を食ったのは私で、内定すらもらえずに卒業式が着々と近づいている中で偶然目にした軍の募集ポスターを見て、藁にも縋る思いで募集所に足を運び、後期採用試験を難なく合格して紆余曲折あって今に至っている。


教師のなりそこないが軍人になって、教師になる。


もう、訳が分からんがまさか十年越しで夢の教師になれるとは思わなかったな。


さて、自分語りはここまでにしていい加減本編に入るとしますか。


では、至って普通の教師が学園生活を送る物語をお楽しみください。

・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る