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中でも まだ幼さの残る花嫁は
ヒステリックなまでに 悲観的で
周りの少女たちまでが 感傷的に
その
「わたし いいもの持ってる」
ついに 一人の少女が口を切った
同じ日に連れてこられた貧しい少女が
意を決して 打ち明けた
「毒玉よ
手に出したのは 卵ほどの二つの球
「お婆さん特製よ よく効くわ
穀物庫に仕掛けようとしてたの」
毒玉なんて 何になるというのだろう
少女たちの意識に 一瞬の隙が入った
この毒をもって 男たちを殺そうか
しかし どうして飲ませたらいいものか
男たちが 死んだとして
その先 どうしたものだろう
無事に家に帰れるだろうか
果たして この荒野を抜けることができるだろうか
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