世界は丘の向こう側

茜あゆむ

1、そらの場合

「わたしがいなくなったら、バイクはそらが使ってよ」

 ひなたと最後から二番目に会った日、これからのことについて話したのは、その話題だけだった。ひなたはいつものように、太陽みたいに笑って、学校のことを聞きたがった。

 ガラス越しに見る訓練室はひどく殺風景で、私は取り残される私たちより、ひなたに同情してしまい、何気ない話も盛り上がるよう脚色して話した。あすかちゃんに叱られた話や、ちあやさんが直してくれたラジオ、先生が隠していた秘密のお菓子などなど、大げさに、大げさに、たくさんの息を吹き込むように話を膨らませた。

「わたしが宇宙に行っても、大切に乗ってね」

 別れ際、ひなたは私に鍵の束をくれた。一つ一つ、これは何の鍵、どれの鍵と説明してくれた。鍵は全部で四つあって、一つはバイクの鍵、あとの三つは大切な時に使う秘密の道具だとひなたは言った。最後にストラップを指差して、覚えている? 私に尋ねた。

 私は頷いて、覚えてるよ、と繰り返す。

 銀のイルカのストラップ。昔は青い色をしていたけれど、もうすっかり色が剥げて、銀色だ。

「元気でね、ひなた」

 つっかえずに言えたことが、奇跡みたいに思えた。きっと、別れる時には泣いてしまうだろうと思ったから。

 ひなたはやっぱり、にっこりと笑って、私を見送ってくれた。いつも明るくて、春の香りに包まれた、私の親友。

 彼女は人類代表として、宇宙へ旅立っていった。


 月灯りに、校舎の影が色濃く伸びていた。夜空の青を薄めて、あまりある月光が病人のように青ざめた学舎を、いっそう白く染めている。月は空の半分ほどを埋め尽くし、その身を半ば、校舎に隠していた。

 その月灯りの下で、軽快なエンジン音が遠くこだまする。校舎に残っていた生徒たちは、窓から身を乗り出して、喧騒の渦を高く、盛り上げる。

「そらー! 止まって! 止まりなさい!」

 グラウンドを一台のバイクが疾走している。そこには二人の女子生徒が乗り、後ろを髪の長い生徒が追いかける。

「と、とまらないよー!」

 と叫ぶのは、二宮そら。目を白黒させながら、ハンドルを握り、玉の汗を流して、ふらふらとバイクを走らせる。肩ひじ張った姿勢から真剣さは伝わるのだが、その真剣さがまったく運転に表れていないのが、そららしい、といえば、らしかった。

 彼女の後ろでは、お下げ髪を揺らし、ブレーキ、ブレーキと弱々しい声で叫びながら、神田ちあやが祈るように、そらにしがみついている。そらの背中に頬を押し当て、胴回りに回した腕で、そらのお腹をぎゅうぎゅうと締め付けるのだが、それが却って、そらを慌てさせていることには気付いていない。恐怖に目を閉じ、うわ言のように、ブレーキ、ブレーキぃ、とちあやは泣いた。

 そして、その危なっかしい運転の後を、息を切らし、東雲あすかが追いかける。そらたちが、何とも絶妙な速度で前を行くので、あすかは中々近付けないでいた。走るよりも遅い速度のバイクに追いつき、ようやく捕まえたと思うと、すぐに加速して、引き離される。そんなことをもう何度も繰り返しているからか、あすかの表情には苛立ちが募り、そらの背中にかける言葉も厳しくなっていく。

「バカそら! 止まりなさい!」

 が、なにせ走り回って、息が切れているものだから、その声も、パニックになっているそらには届かない。

 追いつき、引き離され、幾度か、またそれが繰り返された後、あすかはついに足を止め、膝に手を突いて、追いかけるのを諦めた。

「ぶ、ブレーキって言ってるのに」

 あすかが、はぁはぁ、と肩で息をして、がっくりと頭を落とした瞬間、彼女の前方で、がしゃん! と音がした。

「え?」

 あすかが視線を上げると、バイクは横倒しになり、タイヤが空転していた。生垣のコンクリートブロックにぶつかり、倒れたのだろう、とは予測がついた。だが、そらとちあやの姿が見えない。

「ちょ……そら、ちあやさん!」

 あすかが重い足をひきずるようにして、駆け寄ると、生垣の向こうから、そらがむっくりと起き上がった。

「いたた……」

「そら!」

 額を抑え、起き上がるそらに駆け寄り、あすかがぱっとそらの手を掴む。

「平気? 怪我してない?」

 額を抑えた手をどけて、あすかはじっとそらの頭を見つめた。

「よかった、血は出てないみたい」

 ほっと息を吐いて、あすかは安堵する。そらは、呑気に、大げさだよ、と言い、あっけらかんとした顔で、あすかを笑った。

 あすかはその顔を見て、心配して損した、とぼやき、溜め息を吐く。

「あれ、ちあやさんは?」

 と、そら。二人がきょろきょろと辺りを見回すと、

「ここー、助けてー」

 と生垣の中から、手が伸び、ふらふらと揺れた。

 ちあやは生垣の枝に埋もれていた。

「お、起き上がれないよー?」

 そらとあすかで、生垣に埋もれているちあやを助け起こすと、玄関から学年主任の大崎が駆けてくるのが見えた。三人は気付けば、下校中の生徒たちに囲まれ、注目の的になっていた。

「三人とも、何をやっているんですか!」

 野次馬めいた人の群れを掻き分けて、大崎が三人の前に立つ。

「ああ……」

 生垣のコンクリートブロックが崩れているのを見て、大崎は溜め息を吐いた。

「何ですか、これ。どうして学校の敷地内でバイクなんて乗ろうと思ったんですか。どうして問題ばっかり起こすんです……?」

 大崎は額を抑えて、頭痛の種を押さえ込もうとしているように見えた。あすかとちあやが目を見合わせ、先生、と声をかける。

「ごめんなさい、先生。バイクに乗る練習がしたかったんです」

 だが、一番に口を開いたのは、そらだった。あすかは困惑した表情で振り返り、ちょっと、とそらに詰め寄る。

「そんなこと言って、先生を怒らせて、どうするの?」

「え、だって、どうしてバイクに乗るのかって」

「そうじゃなくて、先生は怒ってるの。どうして乗ったのか、聞きたいんじゃなくて、乗らないでほしかったの!」

 そらとあすかが、二人で問答をしていると、背後で、

「バカみたい」

 と呟く声がした。

 あすかはばっと振り返り、その声の主を睨み付けた。

 あすかの視線の先には、高木あいがいた。色素の薄い茶色の猫毛を指で弄び、つまらなそうな目で、あすかの視線を見つめ返している。

「何?」

 棘のある声で、あいがあすかに問い返す。

「どうして、そうつっかからないと、気がすまないわけ」

「別につっかかってないけど」

「その態度がつっかかってるっていうの!」

「それを言うなら、そっちが先につっかかって来たんでしょ」

 弾かれたように、あいに掴みかかろうとするあすかを、ちあやが止めた。その隣で、そらが笑顔を作り、

「ごめんね、驚かせて……」

 とあいに頭を下げた。

 すっかり、二人の剣幕に怯えていた大崎も、あすかとあいの間に入り、

「高木さんも、用がないなら、早く下校して」

 と一応の威厳を見せる。あいは、はぁ、と溜め息とも返事ともつかない吐息を漏らし、きびすを返した。

「何よ、あの態度。そらがやさしくするから、つけ上がるのよ」

「あすかちゃんも、相当だよー」

 と冷めた態度で、ちあやが諭す。それを見ていた大崎が、心底、疲れ切った顔で

「三人とも、場所変えるから、とりあえず付いてきて」

 と言って、三人に背中を向けると、あっ、と声を出し、もう一度、そらたちの方に向き直った。

「怪我、ない? というか、一番に聞くべきでしょ、私……」

 と言い、がっくり肩を落とした。

「私は平気です」

「私も」

 とあすかとちあやが順に答えて、それぞれがそらを見る。

「へ、平気です」

 そらはえへへ、と頭を掻いた。

「血、出てるわよ、二宮さん」

 はーあ、と大崎は頭を抱えた。

「まずは保健室からね」

 そらの怪我が軽い擦り傷と分かると、大崎のお説教は、一時間ほど続いた。このご時世にガソリンがどれほど貴重なものかとか、学生が遊び半分で使っていいものではないのだとか、危機感のない態度が成績にも表れているとか、散々、まくしたてた後、彼女は急に冷静になり、まあ、そんなこと言っても、しょうがないんだけどね、と自分に言い聞かせるように呟いた。

 三十年ほど前、月に隕石が衝突し、以来、地球の環境は大きく変わった。月が以前よりも地球に接近し、引力の影響から自転周期が遅くなり、月が覆い隠す地域には太陽の光が届かなくなった。それらの影響はすぐには表面化しなかったが、時が経つにつれ、決定的な事実が判明すると、事態は一変した。

 月は今も地球に向かって、落ちている途中であり、二つの星は引かれ合い、いずれ衝突する運命だと、各国の研究機関が発表した。そして、そのエックスデーがおよそ百日後だと公表されたのが、前日のことであった。

 街の空は長らく、夜のままである。


 指導という名の愚痴から解放され、そらとあすかは街へと続く坂を下っていた。丘の上にある学校からは街の外の地平線が見え、ちょうど下校の頃、夜明け前の桃色とも橙色ともつかない太陽の光の残滓を目にすることができた。

「ちあやさんは?」

「先生から呼び出しだって」

 地平線の色を眺め、二人は急な坂を下っていく。そらの右手には包帯が巻かれていて、それを庇うように、あすかがそらの鞄を持っていた。

「一つ、聞いてもいい?」

 あすかがそらの方を向くと、彼女の顔は月の逆光になり、表情が見えなくなった。

「どうして、あんな危ないことしたの? それに、あのバイク、ひなたのでしょう」

 月は校舎の裏に隠れ、二人は暗い夜の日陰に入った。ひんやりとした空気が彼女たちの頬に触れ、怖いほどの沈黙が流れた。

「私、ひなたにもらったバイクで太陽を見に行こうと思うんだ」

 あすかが立ち止まる。不思議そうに振り返ったそらの手を掴み、

「ダメ! 何、バカなこと……」

 痛いよ、とそらが呟く。

 あすかは、包帯の巻かれたそらの手をじっと眺め、ごめん、と目を逸らした。

「何、言ってるんだろう。これじゃ、あいと同じだよね」

 口を固く結び、あすかは伏し目がちに、何か思案しているようだった。美しく長い髪がこぼれ、俯いた顔の横を流れた。

「でも、どうして? 何か、理由はあるの?」

「……太陽って、綺麗だなって思ったから」

 そらが視線を向けた先には、燃える地平線があった。地獄の釜が開いて、わずかな隙間から地獄の業火が垣間見えるような光。あすかには、そう見えた。

「いつも通り、何も考えてないのね」

「うん、それに、ひなたにも見えるかなって。端まで行けば、私は太陽の影でしょう。そしたら、私の影が月に映って、宇宙にいるひなたにも分かるんじゃないかって思うんだ」

 あすかはもう一度、そらの顔を見た。やはり、表情は影になって、分からなかったが、きらきらと光る瞳は見つけることができた。

「そう、かもね」

 だから、否定するようなことは言えなかった。


 次の日、大崎に没収されたバイクが返ってくるということで、そらとあすかは放課後、駐輪場へ向かった。

 駐輪場には一足早く、ちあやが来ていて、既にバイクの点検をすませているようだった。

「ちあやさん、どうですか?」

「フロントフォークとハンドルがちょっと調子悪いねー。倒れた時に、歪んじゃったかも。ただ、ライトは平気だったし、エンジンも問題ないかな」

 けど、とちあやが続ける。

「けど?」

「ガソリンが抜かれてる」

 えー! とそらが叫んだ。

「そんな! どうしてですか?」

「先生たちがやったみたい」

「だから、おかしいって言ったのよ。こんなすぐ返してくれるのは、裏があるって」

 どこか自慢げなあすかを尻目に、そらはバイクにもたれかかって、へなへなとへたりこんだ。

「あ、ごめん……」

「ううん、あすかちゃんは悪くないよ」

 サドルに抱き付いて、そらはバイクに頬ずりを始めた。うー、あー、と言葉にならない何かを、口から垂れ流し、泥のように溶けかけている。

 それを脇に、あすかはちあやに、ちょっと、と声をかけ、そらに聞こえないよう、背を向けた。

「ちあやさんは、そらがバイクで何をするつもりか、知ってるんですか?」

 ああ、そのこと、とちあやは至って呑気に答える。

「太陽を見に行くんでしょ。私も付いていくつもり」

「止めないんですか?」

「どうして? みんな、もうすぐ滅んじゃうのに」

 低い声の調子に、あすかがはっとして、ちあやの顔を見ると、彼女はにやりと笑って、ふふふ、と不敵な声を出した。

「あすかちゃんの気持ちも分からないではないけど、私はどちらかというと、そらの方かなー」

 ちあやはそらを見て、少し遠い目をした。

「どうせ死んじゃうなら、好きに生きたっていいんじゃない? って、私は思うなー」

「……別に、その考え方を否定したい訳じゃないんです。ただ、もっと別なことはないのかって思うだけで」

「じゃあ、あすかちゃんはお留守番ね」

 ぽんと頭を撫でられるあすか。唇をとがらせて、不服そうにちあやを睨んだ。

「別に、行きたいって言ってないですし」

 あすかもそらを見て、物憂げに表情を曇らせた。

「私、ひなたと約束したんです。そらのこと守るからって」

 あすかは頭の上のちあやの手を振り払い、挑戦的に瞳を見つめ返し、

「このバイク、もう走れないですか?」

 と聞いた。

「リザーブなら、少しは動くと思うよ」

 それを聞いて、あすかは、よしっ、と自分の頬を叩いた。

「そら! 私を下まで乗せていって」


 バイクを学校の坂の目の前まで移動させると、あすかはちあやから受け取ったグローブとヘルメットを装着し、そらの後ろに乗り込む。

「ホントに下まででいいの? 家まで送るよ?」

「あの運転を見て、そこまでお願いする勇気は、さすがにないから……」

 どういうこと? とそらは本当に分からないといった様子で、あすかの方を見た。

「これはテスト。無事に下まで行けたら、そらのこと手伝ってあげる」

「……よく分からないんだけど」

「ガソリンのこと! あてがあるの」

「えー! それなら、今、教えてよ」

 あすかは子どもみたいに無邪気に笑って、そらのヘルメットをがしっと掴んだ。

「いやよ、絶対に教えない。もし、今教えて、そらが事故でも起こしたら、全部、私のせいじゃない。そんなのは絶対ダメ。だから、テストするの。ガソリンが欲しいなら、とにかく合格すればいいのよ。それで問題は解決」

 ほら、前を向いて、とあすかは鷲掴みにしたヘルメットごと、そらを前に向かせる。

 少しむくれていたそらだったが、納得したのか、ヘルメットの紐を再度、締め直すと、バイクのキックに脚をかけ、一発でエンジンを始動させた。

「わっ」

 ぼぽぽぽ、と軽快なリズムを刻んで、あすかの足の間でエンジンがぶるぶると震えた。そらは、アクセルを捻り、ぶるる、ぶるる、と二回、エンジンを空ぶかしする。

 エンジンの音を聞きつけたのか、職員室がにわかに騒がしくなり、窓から大崎が顔を出した。

「こらっ、二宮、神田!」

「先生たちは、私が食い止めるよ」

 というちあやに、そらはサムズアップで答えた。

「それじゃ、あすかちゃん、準備はいい?」

 あすかはそらにぎゅっと抱きついて、うん、と頷いた。ガッ、チャンと音がして、ギアが入ると、間抜けたエンジン音に似合わない馬力で、バイクは発進した。発進に合わせて、あすかの身体は揺れ、そらのヘルメットにこつんとぶつかった。

「しっかり掴まってね」

 エンジンが音を高く響かせたと思うと、再び、ガッ、チャンがあり、ギアがファーストからセカンドに入る。

 それが二回続いて、バイクは坂を滑走し始めた。一瞬の浮遊感と加速のGが、交互に入れ替わるのを、あすかは怖いと思った。が、すぐにそんな感傷は塗り潰された。

 そらとあすかは、軽妙なリズムと共に坂を下っていく。丘から街に続く道は丘の周りをとぐろを巻くように、右にねじれる。彼女たちの行く手には、大きな月があり、薄暗いアスファルトの舗道を黄色く照らしていた。

 ゆるく続くカーブを、そらは一定の角度を取り、余裕を持って、曲がっていく。それに合わせて、あすかも身体を傾けると、そらの肩越しに、前方が見えた。

 途端に、交互二車線のそれなりに大きな道幅が、狭くなっていくように見えた。道々に据えられたマンホールや、道路に浮いた砂利に、バイクはこのままコケるのではないか、という予感がよぎる。

 二人の影は、丘の背面に面する、竹林の中に入った。

 あすかは思わず目をつむる。頬に当たる風が強かったからではない。歯を食いしばって、そらにしがみつき、どうして自分はこんなに頼りないのだろう、と思った。やっぱり、私はひなたの代わりにはなれない、と。

「あすかちゃん、見て」

 そらのお腹に回した手に、彼女の左手が重なる。

 閉じたまぶたの上から、光が当たり、あすかの視界が、目を閉じていても明るくなる。あすかは眩しさに恐怖も忘れて、目を開いた。

 目の前に、月が見えた。にっこりとえくぼを見せて、笑う月。眼下には、地平線まで続く街並みが月灯りに照り映え、その向こうに、太陽の赫々とした炎の指先が、稜線の向こうから伸びているのが見えた。

「綺麗でしょ?」

 顔は見えずとも、あすかには、そらがほがらかに微笑んでいるのが分かった。上機嫌のそらは、あすかの手を掴み、疾走するバイクの横へ、翼のように広げた。

 あすかの手に、時速四十キロメートルの風がぶつかる。それは想像していたよりも、ずっとやさしい風だった。びぃーん、と高鳴るエンジン音が、今度はどこか間抜けな音に聞こえ、あすかは笑った。

 風に対し、手の平を垂直に立てると、重みが加わり、腕が後ろに流れた。それをあすかは、まるで世界の手触りみたいだ、と思った。街のパノラマを、二人の白い指が撫でていき、月光に縁どられたその影は、夜空を飛ぶ爆撃機のように、家並みの上を這いまわる。

「いいでしょ、これに乗って旅をするんだよ」

 あすかは、そらに身を寄せて、ぴったりと身体を重ねた。風に凍えたあすかの身体は、そらのあたたかな背中を、以前よりもっとずっと心地いいものだと感じた。

「そらのバカ……」

 あすかが小さな声で呟くと、そらは案の定、何か言った? と呑気に答えた。

「何でもない!」

 月灯りの下を、バイクの影が滑っていく。二人の親友を乗せて。

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