転生するたび裏切られるので一匹狼極めます

@96nekokun

プロローグ

 目が覚めると、僕はまた何処までも続く白い空間に僕は立っていた。


(また此処に来たのか...これで何回目だっけか...

 少なくとも一桁では無いはずだけど...)


 そんなことを考えてると


『やあ』


 何処からともなく、幼くもなく、老けているわけでもない。直感で人ではないと理解してしまう声が聞こえた。


 

 

 気付くと目の前に人の形をした何かが立っていた。どんなに目を凝らして見ても、視界にモザイクが掛かったように、そのシルエット以上のものを見ることは出来ない。


 これにももう慣れてしまった。


『ふーん、君あんまり驚かないね。

 面白くないからさっさと転生させちゃうね。』


 この台詞も聞いたことがある。


『転生ボーナスは経験値アップとかでいいよね?』


 言葉を発することができない僕に聞いてきた。

 どんなに返事をしようとしても、言葉が発せられるはずもなく、


『返事がないってことは良いって事だね。

 じゃあね、つまらない転生者さん。』


 そのまま僕は淡い光に包まれた。


(またか...もう裏切られたくないな...)


 そして、僕の意識は暗転した。




 眩しい光が瞼に差し込んでくる。眩しくて目を開けたくないが、どんな場所で、どんな親から生まれたのか気になるし、目を開けなければ何も始まらないので、少しずつ目を開けてみた。


 まず目に飛び込んできたのは.....


 青々と生い茂る木々だった。


 (あれ?なんで?なんで親も家も何もないんだ?

 もしかしてだけど生まれてすぐ捨てられたのか?)


 不安に思い、声を発してみても、誰かが来る気配はない。


 (マジかよ....今までで1番と言っても過言ではないほどハードなスタートだな...まぁ俺にとってはあんまり変わらない気もするけどな。まぁ、とりあえず

 ステータスオープン!!)


  

  名無し 0歳 レベル1 

 

 職業 なし 

 

 ステータス  HP 10000

        MP 10000

       攻撃力    10000

       防御力    10000

       俊敏性    10000

        運       1

       

 

 スキル 経験値獲得量アップ  レベルMAX

   (神の加護の重ねがけにより上限突破済み)

     ステータス上昇    レベルMAX

   (神の加護の重ねがけにより上限突破済み)

     究極武術 神位    レベルMAX

     究極魔術 神位    レベルMAX

     成長速度操作     レベルMAX

     自然治癒力上昇    レベルMAX

     オールジョブ     レベルMAX

    ・

           ・

           ・

          etc...

  

  称号 神を超えし者

     龍殺し

     賢者

     勇者

     魔王

     武神

     転生者

     王族

      ・

      ・

      ・

     etc...

  

 (やっぱり前世のステータスを、個人レベルと

 職業以外は引き継いでるな。はぁ...取り敢えずこのままだと、襲われても対処できないから、成長速度を上げて......10歳くらいで良いかな...)


 何故一気に大人まで上げないのか?と、思う人もいると思うが、子供の方が森では小回りが効くから10歳にとどめているのである。


 (思い立ったが吉日って言うし早速使いますか...)


 我が体よ  魔の力を使い  成長せよ

『アウアウア〜アウアアアウ アウアウア!!』


 すると、どこからともなく現れた光の粒たちが、僕の身体を覆い隠していき、身体が徐々に発熱していく。


 熱に耐える事数十分。


 体に纏わりついていた光が霧散していき、その後には、


   何も着ていない裸状態の僕がいた

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