小説が上手く書けない件について
友宮 雲架
会話文の過度な多用について
会話埋めとは小説に「」を沢山盛り込んだ稚拙な文章のことです。そして、それで文章量を稼げるから、たちが悪いです。
(例)
〈第一形態〉
「わあぁ…きれい」
「ほんとだーこんなにお花がいっぱい」
「こっちにもあるよ」
「きれいだねーいつまででも見てられるよ」
「すごいね」
「私も。ここまですごいの見たの久しぶりだよ」
「来て良かったね」
「ねー」
〈第二形態〉
「わあぁ…きれい」と美樹は目を輝かせながら言った。
「ほんとだーこんなにお花がいっぱい」玲も感動している。
「こっちにもあるよ」と玲は言った。
「きれいだねーいつまででも見てられるよ」と美樹は言った。
「すごいね」と玲が言う。
その言葉に美樹は共感して、「私も。ここまですごいの見たの久しぶりだよ」と懐かしさを露(あらわ)にした。
「来て良かったね」と玲は言った。
「ねー」美樹も同感の思いを口にした。
〈第三形態〉
お花畑に玲が車椅子を押しながら、美樹を連れていった。
美樹は事故で足を悪くしてから、外に出ることがほとんど無かった。
美樹は大地に広がるお花畑を見て、
「わあぁ…きれい」と目を輝かせながら感動していた。
「ほんとだーこんなにお花がいっぱい」
玲も感動している。
紋白蝶(モンシロチョウ)がひらひらと飛んでいる。雲の無い青い空に白い羽が舞っている。
実に美しい。
「こっちにもあるよ」と玲は言った。
白爪草(シロツメクサ)が風に揺れながら、綺麗に咲いていた。
ここにある花は無料で見られて、様々な種類の花が色とりどりに咲いている。
「きれいだねーいつまででも見てられるよ」と美樹は言った。
「すごいね」と玲が言う。
その言葉に美樹は共感して、「私も。ここまですごいの見たの久しぶりだよ」と懐かしさを露にした。
本当にそうだ。ここまで花が咲いている風景を見るのは、昔、おばあちゃんとこの場所に来た以来だった。懐かしすぎて、綺麗すぎて、涙が出そうだった。美樹は涙をぐっと堪え(こらえ)ていた。
ひゅーっと風が吹きつけてきた。風で花々が飛んでゆく。
「来て良かったね」と玲は喜んだ顔で美樹に向けて言った。
「ねー」美樹も同感の思いを口にした。
玲と一緒だからこそ良かった。
お花畑に二人の影が映る。晴れ晴れとした春だ。暖かくほんのりとした空気が二人を包み込む。花のいい香りがそこら中を歩き渡っていた。それはまるで桜の花弁(はなびら)のように。
私は第二形態までしか書けません。
どうしたら、第三形態まで書けるのでしょうか?
プロだと更に技術アップした第四形態があるのかもしれませんが…
普段は第二どまりで、掲載中の『七月の憂鬱、空虚。』もそうだと思ってます。
もう会話埋めの癖やめたいです。
何か良い作戦・方法・アドバイスあったら、コメント下さい!
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